ランチパックの耳を使ってつくられた「ちょいパクラスク」、B級グルメ「勝浦タンタンメン風」、「フィッシュフライ&タルタルソース」、「ブルーベリージャム&マーガリン」。

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ヤマザキから出ているサンドイッチパン「ランチパック」シリーズ。白くて四角くて、4辺が閉じているサンドイッチです。

僕はもうかれこれ27年間ぐらいこれをウォッチし続けているんですが、近年のランチパックの動きの激しさには驚きっぱなしです。テレビでばんばんCMが流れたり、ゴールデンウィークには秋葉原に新しいランチパック専門店ができたり。

そんな中、今月も新しい製品が出ています。ランチパックは毎月新しい味が何種類も登場して、「たまご」や「ピーナッツ」の定番以外は毎月入れ替わる感じになっているんです。

まず目新しいのは、「ちょいパクラスク」というお菓子。ランチパックは食パンの中に具を挟んで、それをギューっと圧着させて、白くて四角いどら焼きみたいな感じになってるんですが、そのとき、パンの耳が額縁のように残るわけです。

ヤマザキは以前からこれは一切捨てずに再利用していました。細かく切ってチョコフレークのようにした「チョコの山」など、過去何度か製品で登場していますが、「ちょいパクラスク」はパッケージもランチパック風。表に堂々と「ランチパックをつくる時にできるパンの耳をラスクにしました。」と書いてあります。

これ、ちょっと前なら結構多くの人が「?」となったと思うんです。ランチパックの知名度が上がったり、「工場でどうつくられてるか」とかテレビなどで特集されるようになったりして、それで初めて成立するものなので、なかなかできるもんじゃないなあと感心。

そしてここからは通常のランチパック!通常と言ってもまずは「勝浦タンタンメン風」ですけど。B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」とのコラボでつくられた本作、千葉県勝浦市のB級グルメがサンドイッチに…。

ラー油がきいていて、結構辛い焼きそばパンという感じ。見た目はナポリタンなんですが、食べた感じは中華まんピザまんあたりの系統です。なんでサンドイッチからラー油の風味がしてくるのかという疑問を感じながら昼休みを過ごしたい人には、絶対おすすめ!

ちょっぴり贅沢、しっかり料理風シリーズの「フィッシュフライ&タルタルソース」は、きざまれたピクルスなどがしっかり入ったタルタルソースと、コロッケのようなどっしりした白身フライが入っていて相当おなかも満たされます。ちゃんとおいしくて値段も200円未満、地味ながらもスペックの高い1品です。

最後に紹介するのは「ブルーベリージャム&マーガリン」。マイナーチェンジをしながら過去何度も登場した味で、僕が一番好きなランチパックでもあります。バシっと塗られたマーガリンの塩加減と、たっぶり入ったブルーベリージャムの甘さと色味、人によってはジャンクフードと言われるでしょう。だけどこのパン、ジャム、マーガリンというカロリー三重奏の誘惑に、きちんと負ける自分の素直さ正直さ潔さを、僕は大事にしたい!

この他にも、ランチパックは地域限定や期間限定も多数あり。お店でチェックしてみてね。拙著『ランチパックの本』もよろしくどうぞ!ランチパック開発陣のインタビューも載ってるよ。
(香山哲)