…というのを5ヵ所ぐらいやって、最後の所を開けたらプレゼントが待っていて、「よく探したね。今までのカードを全部順番に並べて、ひっくり返してごらん」って並べたら「お誕生日おめでとう」になっていたり。そういうのを考えながらやるのが好きですね。それを子供がメチャメチャ喜んでいたという情報が嫁から入ると、「あぁ!もう良かったー」という。物は物で欲しかったヤツなんですけど、そこまでに行く過程が、やっぱり子供ってゲーム的な要素が好きというか。「もう走って、喜んで探してた」って言ってましたね。

――山口さんは、お子さんと目線がすごく近いのかもしれませんね。

山口:多分、仕掛けてる自分が1番楽しんでいるので。「これ、落ちないかなぁー?」とかセロテープをペタって、落ちて1文字消えただけで、もう台無しじゃないですか。「次男が剥がさないかな?」とか「それまでにバレないかな?」とか、場所を色々と工夫しながら、楽しいですね(笑)。何でもそうだと思うんですけど、使い方、その工夫だと思うんですよね。誕生日に子供にプレゼントを渡すことはすごく当たり前のことなんだけど、どう渡すかによって、お父さんとお母さんのアイディアが出てくるわけですよね。子供は「やったー!何々をもらった」というのは、誰からでももらったら、多分そのものは嬉しいものだと思うんですけど、「誰から、どうもらうか?」というのが、プラス付加価値になってきて、そこを大事にしたいなと思いますね。

――「目の中に入れても痛くない」という例えもありますが、自分でも「親バカだな」と思ってしまうぐらい、溺愛してやってしまったことはありますか?

山口:親バカだからやることは全部がそうだと思いますけど、過剰すぎるほどっていうものは無いですね。まぁ、親バカじゃない親はいないと思うんですけど。

――息子さんと娘さんは、いくつなんですか?

山口:長男が5年生と次男が4歳で、娘が1歳ですね。

――1歳って、まさに目の中に入れても痛くないくらい可愛いんじゃないですか?

山口:そうですねぇー。

――娘さんが大人になって彼氏を連れてきたり、お嫁さんに行く時がいずれ来ると思いますが、今から将来を考えたりすることはないですか?

山口:逆に、早くそうして欲しいですね(笑)。「お嫁に行けなかったらどうしよう?」という方が、僕は心配ですね。

――息子さんや娘さんが大人になったら、一緒にしてみたいことはありますか?

山口:まずは全員で自転車で走りに行きたいというのがあって、男の子とはバイクでツーリングに行きたいですね。あと、もう勝手に構成はなんとなく決めているんですけど、家族バンドみたいなのもできたらすごく面白いかな?って。意外とアットホームな感じじゃなくて、ガッツリとロックを本格的にやってる感じの。すごく“家族”っていうバンドの、「パパ、ママ、ボク」みたいなバンドが結構あるじゃないですか。全然そうじゃなくて、もう年齢を超えた感じで、「おっ、すげぇ!この父ちゃん全然、妥協を許してない」みたいなバンドとかを組みたいですね。