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【試合経過&詳細】
1R、ガードを固めて距離を縮める大毅に対し、内藤はガードの上からフック、アッパーを放つと、大毅は内藤の打ち終わりを狙って、左フックを返す。

2R、大毅の額に左手を当て、腕を伸ばし距離をとる内藤だが、大毅は1R同様にガードを固めて距離を縮める。そのため、度々クリンチとなり、その度に大毅は首を傾げる。大毅は両手を広げて挑発、舌を出したところで2Rが終了。

3R、内藤がガードの上から右フックを連発すると、大毅の手数も増え始める。返しの左フックを多用すると、内藤も大毅のボディへ、飛び込む様な独特の左フックを放つ。内藤は右目の上をカット、少量ながら出血する。

4R、内藤が身体を揺らしながら大振りのフックを放つも有効打はみられず。大毅は試合序盤から変わらず、ガードを固めてプレッシャーを掛け続ける。4R終了時の判定は、3-0(39-37、39-37、40-36)で内藤についた。

5R、大毅は小刻みな両フックを叩き込むとガッツポーズ。残り1分ではロープへ詰めて連打も見せる。しかし、ラウンド終了間際には、内藤もフックからボディブローを返し、場内の歓声を集める。

6R、内藤の独特な軌道によるフックが大毅の顔面にヒット。大毅のプレッシャーが弱まり、手数も減る。また、大毅が内藤をコーナーへ詰めると内藤が転倒。しかし、これはスリップダウン。

7R、開始45秒、大毅の左フックがクリーンヒット。大毅は思わず両手でガッツポーズ。お互いに手数が増えるも、内藤の右目上の出血によりチェックが入る。

8R、両者、頭を下げてコンタクトを図るため、度々頭がぶつかり合う。クリンチの度の大毅の頭を抱える内藤は不満顔、レフェリーに大毅のバッティングをアピールする。8R終了時の判定は、3-0(78-74、79-73、79-73)で内藤がその差を広げた。

9R、両者、パンチを振り抜く、激しい打ち合いとなる。しかし、大毅が内藤を投げ捨てる様な格好で押し倒し、度々クリンチで揉み合う両者。コーナー際では、怒った内藤が、大毅の後頭部を小突いて1点減点される。

10R、両者クリンチにより、もつれ合うシーンが増えると、その度に内藤、大毅が露骨に嫌な表情を浮かべる。

11R、スタミナを消耗した内藤が打ち終わりに大毅を抱え込む。それでも、大毅は頭を下げてプレッシャーを掛けながら、時折、足を止めて打ち合いを挑む。

12R、最終ラウンド、両者グローブを合わせて、クリーンに始まるも内容は大荒れ。両者が揉み合って倒れると、今度は大毅に1点減点。これで冷静さを失った大毅が、内藤を持ち上げ投げ捨てると再び減点。合計3ポイントの減点となる。

ラウンド終了後、勝利を確信した内藤はリングを1周してガッツポーズ、大毅はサバサバした表情で、すぐさまリングを降り、控え室へと帰った。

試合後のリング上インタビューで内藤は、「今日来てくださったお客さん、ありがとうございました。とりあえず、亀田に勝ったという結果、素直に喜びたいと思います。前チャンピオン(ポンサックレック)に比べると全然弱いです。少しは国民の期待に応えることができたと思う」と喜びを語った。