西田将仁氏

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「ご主人さま」と呼ばせ……

 捜査対象の女性・Aさんとの「不適切な関係」を指摘され、目下、渦中の人となっている元東京地検特捜部のエース検事・西田将仁氏。「週刊新潮」は、西田氏とAさんのLINEのトーク履歴を独自に入手した。その中で、西田氏は自らのことを「ご主人さま」と呼ばせるなど、Aさんを洗脳。さらに、取り調べ中にも「俺が法律」など検事とは思えない不適切な発言をしていたことも分かった。

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【写真を見る】「恋人のように身を寄せ合い…」 元同僚と不倫デートを楽しむ西田氏 捜査対象者・Aさんに「ご主人さま」と呼ばせるトーク履歴も

 以下は、トーク履歴の一部だ。

西田氏「俺はAのなんだ?」

Aさん「ご主人さま」

西田将仁氏

西田氏「です、が足りん やり直し」「俺はAのなんだ?」

Aさん「ご主人さまの所有物です」

西田氏「それは絶対だ」「とにかく従順に盲従しろ」

 他のやりとりを見ても、西田氏は飽きることなくAさんへ屈辱的な受け答えを求めて「ひたすら素直に従順に盲従してろ」「それができるまで容赦なく厳しく厳しく厳しく調教し続ける」などとののしった。

「高圧的な姿勢で迫り、取り調べを」

 西田氏は2023年に担当していた事件の捜査対象者だった女性・Aさんと、「不適切な関係」を持っていたことが問題視されている。

 いびつな二人の関係は2年ほど前から始まったが、西田氏は最低でも月1〜2回のペースで一方的にAさんを呼び出した。勤務中は外食が多いからと、Aさんに弁当を作らせ、わざわざ検察庁まで持って来させることもあったというが、大抵は都内のホテルに連れ込み、関係を迫ったという。

 なぜAさんは、かようなまでに西田氏の言いなりになってしまったのか。

 その手がかりこそが、前述のLINEトークで交わされた「ご主人さま」というキーワードである。

「西田氏は、捜査対象者であるAさんに対して、取調室で会った段階から“ここでは俺が法律だ”“ここでは俺が一番偉いんだから、俺に従え”といった趣旨の発言を繰り返した上で、“ご主人さま”と呼ぶように強要したというのです。まず本来、取調室では机を挟んで正対して向き合うのが普通です。ところが、西田氏は自席から立つと、Aさんが座っている目の前まで近づいて、見下ろすような形で机にドッカと座ったそうです。高圧的な姿勢でAさんに迫り、取り調べをしたと聞きました」(二人の事情に詳しい関係者)

〈ご主人様を心から敬う〉などの“掟”が……

 LINEには、西田氏は以下のような“掟”を記していた。

〈ご主人様を心から敬う〉

〈ご主人様を裏切るようなことは絶対にしない〉

 絶対的な服従を説いた西田氏は、こうも記している。

〈検察に話したことを後悔しない 間違っていたとは絶対に考えない 喋って『しまった』のではない 喋るしかなかったんだ 『これで良かったんだ』と心の中で何度も唱えよ なぜなら、何も間違っていないから〉

 ただでさえ緊張を強いられる取調室の中で、西田氏は緩急織り交ぜながら言葉巧みにAさんを操ろうとしていたというのだ。

「もともと取り調べでは、検察官が捜査対象者の氏素性を調べて、雑談をしながら心を開かせて信頼関係を構築しようとします。西田氏の場合、スポーツ好きのAさんが運動後にマッサージをするのが得意だという話題を口実にして、捜査が終わったら僕にもしてほしいなどとおどけてみせる。その一方、少しでも意に沿わない発言をすると、机をバンバンたたくなどして、威圧することもあったそうです」(前出の関係者)

「捜査の公正さに相当の疑いが生じてしまう」

 東京地検で特捜部副部長や公安部長を歴任した弁護士の若狭勝氏に聞くと、

「検事が捜査対象者と関係を持つこと自体が問題ですが、それを一方的に優位な立場の下で強要するような形であれば、なおさら看過できません。そもそも特捜部のキャップになるほどの検事なら、その後は特捜の副部長、部長になる可能性もありました。検察組織内で非常に良いラインにいた人物だとすれば、検事としての常識も身に付いていたはずなのに理解に苦しみます」

 問題視された西田氏の言動は、一般的な検察官の感覚からすれば考えられないとして、若狭氏が続ける。

「捜査対象者に『俺が法律だ』とか『ご主人さま』と言わせていたこと自体があり得ないことで、捜査の公正さに相当の疑いが生じてしまいます。最近では大阪地検特捜部の検事が、取り調べ中に『検察なめんなよ』と口にして机をたたいたことが問題になっていますが、こうも立て続けに検察で不祥事が起こると、OBとして憤りを隠せません」

 改めて、西田氏から心身共に傷つけられたというAさんに聞くと、

「この度は、私事で世間をお騒がせしてしまい申し訳なく思っております。最高検で調査中のため、現在報じられている事案の詳細に関して、私からお話しすることはございませんが、くれぐれも全ての当事者に対する尊厳への配慮とご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。臆測や事実に基づかない情報の拡散に心を痛めております。法務・検察関係者には、厳正に対応していただけることを願っております」

 当の西田氏は、どう答えるか。代理人を通じて事実関係をただしたところ、以下の回答が書面で届いた。

「検察庁に対し、関係者とのやりとりを含めた客観的資料を提出し、調査に全面的に協力していますが、調査の状況を含め、本件の内容については、関係者のプライバシーに関わる上、調査への影響も考慮し、コメントは差し控えさせていただきます」

 7月23日発売の「週刊新潮」および「新潮QUE」にて公開中の関連記事【「とにかく従順に盲従しろ」 元「東京地検特捜部」エースが捜査対象女性に強いた主従関係の深層】では、西田氏がAさんに「写経」を課すなど、異様としかいえない二人の関係について詳しく報じる。

「週刊新潮」2026年7月30日・8月6日号 掲載