岩井俊二監督が完全監修 『スワロウテイル 4Kリマスター』9月4日公開決定
岩井俊二監督作『スワロウテイル』が、監督完全監修のもと4Kリマスター化・Dolby Atmos化され、『スワロウテイル 4Kリマスター』として9月4日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開されることが決定した。
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本作は、公開当時33歳の若手映像作家だった岩井が『Love Letter』に続いて世に放った長編映画第2作。先んじて2025年の第38回東京国際映画祭にて4K版が上映されたが、この度公開となる『スワロウテイル 4Kリマスター』は、この東京国際映画祭上映バージョンにさらにブラッシュアップを重ねたもの。
『スワロウテイル』は、かつて“円”が世界で一番力を持っていた頃の架空都市を舞台にした物語。いつかのゴールドラッシュのような輝きを放つその街を移民たちは“円都(イェンタウン)”と呼び、一方で日本人はこの名前を忌み嫌い、移民たちを“円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んでいた。そんな街で、母を亡くした少女と、歌手を夢見て上海からやってきたイェンタウンの娼婦グリコが出会う。名もなき少女は胸にアゲハ蝶のタトゥーを彫っているグリコに“アゲハ”と名付けられ、上海出身のフェイホン、謎めいた男ランらが集うなんでも屋「青空」で働き始めるのだった。
三上博史、Chara、伊藤歩、江口洋介、アンディ・ホイ、渡部篤郎、山口智子、大塚寧々、桃井かおりといったキャストが集結した本作。スタッフには、撮影の篠田昇、照明の中村裕樹、美術の種田洋平らが名を連ね、音楽監督は劇中のバンド“YEN TOWN BAND”の曲も手がけた小林武史が担当している。
あわせて公開された新ビジュアルは、初公開時の宣伝ポスターにも使われた子供たちが紙幣に空いた穴からこちらを覗き見ているデザインがベースとなっている。今回は写真をカラー版に刷新し、新しい英語ロゴを大胆に配置。伝説的作品の30周年メモリアルイヤーにふさわしい、懐かしくも新しいデザインとなっている。
『スワロウテイル』公開30周年にあたり岩井監督からコメントも到着した。
・岩井俊二(監督)コメント
この映画が作られた頃、1995年には1ドル=79円に達し、円は世界でも屈指の通貨でした。そんな時代を御伽話のように描いた本作には、自分なりの映画への憧れが山ほど詰まっていました。あれから30年。映画なるものと自分なりに向き合って来て、いろいろ格闘しているうちにあっという間に過ぎ去った歳月。円が強かった時代は本当に遠い昔になってしまった。映画という竜宮城にでもいたかのような錯覚を覚えながら、しかし今なおその場所で創作を続けられていることには感謝しかありません。映画作りは愉し過ぎる。これからはそんな愉しさを伝える活動もやって行けたら、などと考えたりしています。
(文=リアルサウンド映画部)

