アメリカとイランの再衝突で原油供給への懸念が再燃しWTI先物が再び1バレル70ドル超えへ

2026年6月25日のイランによる貨物船攻撃とアメリカによる応酬で、ホルムズ海峡の安全が再び脅かされて原油供給への懸念が再燃。原油価格の指標であるWTI原油先物価格は、イランへの攻撃以降初めて1バレル70ドル(約1万1300円)を下回ったところでしたが、再び70ドルのラインを上回っています。
Oil price: renewed U.S.-Iran strikes reignite Middle East supply fears

WTI原油先物は、アメリカ・テキサス州やニューメキシコ州を中心に産出される高品質な原油の取引価格を指し、原油価格の指標の1つといわれています。
2026年2月末にアメリカとイスラエルがイランへ攻撃を実施して戦闘状態に入って以降、原油の供給に対する不安から価格は高騰していましたが、2026年6月18日、アメリカとイランは戦闘終結に関する覚書に署名し、戦闘終結を宣言。重要な通商航路であるホルムズ海峡が開放されたことで、原油供給の不安が取り除かれ、WTI価格は2026年3月以降で初となる1バレル70ドルを下回る水準に下がっていました。
ところが2026年6月25日、イランが無人機を用いてオマーン沿岸でシンガポール船籍の貨物船を攻撃したため、アメリカは「覚書に対する違反」としてイランのミサイル保管施設などに攻撃を実施。トランプ大統領は「イラン側が停戦合意にまたもや違反したので、アメリカ軍機はイランのミサイルおよびドローン保管施設、ならびに沿岸のレーダー基地を攻撃しました。彼らはまったく学ばない可能性が高いです。いずれ、我々がもはや理性的ではいられなくなり、順調に始めたこの任務を軍事的に完遂せざるを得なくなるときが来るかもしれません。そうなれば、イラン・イスラム共和国はもはや存在しなくなるでしょう」と、強く批判しています。
なお、アメリカとイランはお互いに攻撃を停止することで合意し、2026年6月30日に仲介国・カタールで協議を行う見通しだとのことです。
“アメリカ・イランが攻撃停止で合意 30日に協議”米報道 | NHKニュース | イラン情勢、アメリカ、イラン
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015163371000
