モラハラ、不倫、介護、そして離婚。一人息子とともに家を追い出された傷だらけの42歳シンママが人生の再スタートに奔走する! 「離婚まで100日のプリン」シリーズ第14弾【書評】

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『離婚まで100日のプリン 42歳シンママは今度こそ幸せになりたい』(きなこす/KADOKAWA)は、モラハラ、不倫、介護、離婚を一身に背負わされた42歳のシングルマザーが、もう一度人生を立て直そうともがくヒューマンドラマ。人気シリーズ「離婚まで100日のプリン」の14作目で、サレ妻の「離婚後の人生」に焦点が当てられている。
主人公・米野アラレは、10歳年上の夫による精神的DVと、義母の介護に長年耐え続けてきた女性だ。それはすべて7歳の一人息子のためだったが、その我慢はあまりにも理不尽な形で裏切られる。夫が若い女性と不倫した末に、「離婚しろ。養育費と手切れ金は払ってやる」という言葉と離婚届を突きつけてくるのだ。突然家を追い出され、42歳でシングルマザーとなったアラレは人生の再スタートを強いられる。
さらに、シリーズを通して強烈な存在感を放つ「プリ彦」こと、甘井プリ彦が本作でも登場し、物語はさらに不穏さを増していく。プリ彦は気さくな反面、女性への距離が妙に近くて信用できない危険な人物。読み手はアラレに「逃げて!」と思いながらも、この危うい人間関係に目が離せなくなるだろう。
傷だらけの42歳シングルマザーというと「もう遅い」と思うかもしれない。だがアラレは、決してキラキラとはしていないが、幸せをつかむことを諦めることなく何歳からでももがくことはできるということを教えてくれる。その姿にパワーをもらえるはずだ。
文=宇田 勉
