ByteDanceは同社のクラウド事業である火山引(Volcano Engine)が主催する「FORCE原動力大会」で、動画生成AI「Seedance 2.5」を発表しました。Seedance 2.5は画像、動画、音声などを含む最大50個のマルチモーダル参照素材を入力でき、1回の生成で最長30秒の動画を出力できる点が特徴です。

Seedance 2.5 feature list points to longer AI video clips - RuntimeWire

https://runtimewire.com/article/bytedance-confirms-seedance-2-5-for-early-july-with-30-second-ai-video

ByteDance's Seedance 2.5 breaks the 30-second barrier for AI video generation

https://the-decoder.com/bytedances-seedance-2-5-breaks-the-30-second-barrier-for-ai-video-generation/

Seedance 2.5は2026年2月に発表された動画生成AI・Seedance 2.0の後継モデルとなっています。Seedance 2.0がどういう動画生成AIなのかは以下の記事を読むとよくわかります。

TikTok開発元が動画生成AI「Seedance 2.0」を発表、最大9枚の画像と最大3本を参考資料として入力可能 - GIGAZINE



前世代のSeedance 2.0は最大15秒の高品質なマルチショット動画の生成を特徴としていましたが、Seedance 2.5では1回に生成できる映像の長さが30秒になりました。場面転換やテンポの変化を含む映像を一続きで作れるため、短い広告や商品紹介、物語性のある動画などで使いやすくなります。

実際にSeedance 2.5で出力した映像をつなげたムービーが以下。



また、Seedance 2.5では最大50個の参照素材を扱えるのも大きな特徴。Seedance 2.0はテキストに加え、画像や動画、音声を参照しながら動画を生成できましたが、Seedance 2.5ではより多くの素材を組み合わせられるようになったとのこと。また、人物、商品、背景、画面の雰囲気、カメラワーク、音声の参考資料などをまとめて与えることで、複数の登場人物や場面でも見た目や演出の一貫性を保ちやすくなります。ただし、具体的な入力可能形式や素材の種類ごとの上限は記事作成時点で明らかにされていません。



ByteDanceは、Seedance 2.5では動画の生成だけでなく編集の操作性も向上させると述べています。既存のSeedance 2.0も参照素材を基に構図、動き、カメラワーク、視覚効果、音声などを反映し、指示に沿った生成や編集を行う仕組みを備えていましたが、Seedance 2.5では映像全体の見た目やスタイルを維持しながら内容を修正する用途を含め、より細かな制御が可能になるとのこと。



AI動画作成サービスのRenoiseは、Seedance 2.5を同サービスで提供する予定だと案内しており、正式公開後にはByteDanceのサービス以外での展開も進む可能性があります。



Seedanceは企業向けのグローバルテストを経て、2026年7月上旬に正式提供される予定とされていますが、具体的なリリース時期、価格、APIの提供方法、利用可能な地域などは記事作成時点では発表されていません。