世界中に論争拡大! メッシは「退場に値したのか」 元同僚レジェンドは“判定批判”に異論「他の選手だったらこんな騒ぎになってない」【W杯】

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マンディとの接触プレーを収めたワンショット。この切り取りだけを見れば、メッシは確かにふくらはぎを後ろから踏んでいるが…(C)Getty Images

 文字通り世界中の人々が偉才の妙技に酔いしれた。

 現地時間6月16日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦で、前回大会王者のアルゼンチン代表アルジェリア代表と対戦。大黒柱であるリオネル・メッシのハットトリックで3-0と快勝した。

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 もはや感動すら覚えるパフォーマンスだった。17分に左足で華麗なミドルシュートを叩き込んだメッシは、60分にアレクシス・マクアリスターのシュートのこぼれ球を相手GKの逆を突く形で冷静に沈めると、76分にはふたたびエリア外から左足で鮮やかなシュートを突き刺した。80分に交代を命じられるまで、試合は38歳となった10番の“独演会”の様相を呈した。

 もっとも、試合後にドラマチックなハットトリック以上にフォーカスされたのは、メッシのファウルを巡る判定だった。

 アルゼンチンが1点をリードしていた30分、メッシは、ボールを持っていたアルジェリアのCBアイサ・マンディからボールを奪おうと後方から急速にプレスを仕掛ける。すると、やや出足が遅れて接触する形となり、相手の右ふくらはぎを踏みつけるようにして転倒させてしまったのである。

 明らかなレイトチャージであったために、主審を務めたシモン・マルチニアク氏は、笛を吹いて「ファウル」と判定。しかし、メッシにお咎めはなく、VARによるオンフィールドレビューも行われなかった。

 このジャッジが「レッドカードに値するのではないか」と小さくない論争を生んだ。仮にメッシが退場となっていれば、それこそ試合展開は大きく様変わりしていた可能性は大いにあっただけに、さまざまな異論が飛び交った。当然ながら判定を疑問視するアルジェリアのニュース局『La Patrie News』は「完全に変えかねなかったプレーだった。主審が見逃し、VARの介入すらなかったのだから『スキャンダルだ』と言っていい」と投げかけた。

 その中でメッシに対する批判が「不当」であるという意見もレジェンドからは発せられた。かつてバルセロナで苦楽を共にした元フランス代表のティエリ・アンリ氏は、米スポーツ専門局『FOX Sports』で「もう一度、映像を見れば、メッシがボールに集中し、サッカーをしようとしているのがはっきりと分かる」と断言。当該シーンに危険性がなかったと論じた。

「こういうシチュエーションの場合は当該選手の意図が重要になると思うんだ。映像を見てもらったら分かるが、メッシに誰かを傷つける意図は全くなかったことは明らかだ。確かに接触はあったし、マンディも痛そうには見えた。だが、そうしたファウルのすべてがレッドカードに値するわけではない。おそらくプレーをしたのが、メッシだから世間は批判的な反応をするんだ。もしも、あれが他の選手だったら、これほど大きな騒ぎにはならなかったと思う」

 果たして、判定は正しかったのかどうか。その答えは闇の中だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]