JRT四国放送

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働く保護者が増える中、放課後の子どもたちの居場所の選択肢として広がりを見せているのが「放課後子ども教室」です。

一体どんな取り組みなのか、そしてどのような課題があるのか取材しました。

この春開設されたばかりの、徳島市川内町にある、民間の「放課後子ども教室」です。

(参加している児童)
「ただいま~」

(放課後子ども教室スタッフ)
「おかえり~」

この日は、ボランティア講師による英語教室が開かれていました。

(ボランティア講師)
「abc that's right!」

「放課後子ども教室」は学童保育と違い、保育機能はありません。

学童の利用が共働き家庭を対象とする一方で、誰でも参加できるのが特徴です。

地域の大人が見守ることで、活動にも多様性が生まれます。

この日は、助産師の資格を持つスタッフが、「自分の身体を守ること」についての授業を行っていました。

(放課後子ども教室スタッフ)
「ママやパパが、いきなりギュっとしてきたら」

(参加している児童)
「ムリ イヤや」

(放課後子ども教室スタッフ)
「いいよの人?」

(参加している児童)
「自分の気持ちはちゃんと言っていいんだとか、そういう気持ちを学んだ」
「(放課後 子ども教室は)みんなと遊べたり、お勉強もできるのでいいと思う」

(放課後教室 inミレア・福田梨奈さん)
「川内地域が児童館もないということもあって、学童に入れない子どもたちだったり」
「本当に困っている親御さんもお子さんもいらっしゃる。じゃあ自分たちでつくろうという」

一方で、民間ならではの課題もあります。

活動場所は休業日の放課後デイサービス施設を借りているため、児童の人数は上限10人、活動は週1回に限られます。

また、自治体からの補助金が出ないため、企業からの支援金を元手にボランティア講師らに謝礼を支払っています。

(放課後教室 inミレア・福田梨奈さん)
「民間で初めてボランティアの人たちの協力もたくさんもらって運営しているので、そこも知ってもらいたい」
「民間だけで行くのではなく、文科省の管轄の中でもっともっと力を入れ、必要ということを知ってほしい」

こうした放課後子ども教室は、自治体によって普及に地域差があるのが現状です。

美馬市や鳴門市では多くの小学校で実施されている一方、児童数が多い自治体であっても広がっていなかったり、全く実施されていない地域もあります。

(記者)
「学校と地域が協力して子どもたちを見守るヒントを探してやってきたのが、鳴門市の撫養小学校です」

自治体が設置し地域に運営を委託している、撫養小学校の「放課後子ども教室」は、今から22年前、子育て中の地元の保護者たちが始めました。

その中心人物が、コーディネーターの増田恭子さんです。

(撫養クラブ子ども教室・増田恭子 コーディネーター)
「カバンをちゃんと並べますよ、はい どうぞ~」

小学校の教員だった経験を活かし、たくさんの子どもたちを前に大忙しです。

この日は、家庭科室を借りておやつづくり教室が行われました。

いちごを大福をつくって、みんなで食べようという企画です。

(参加している児童)
「破れて餅ついた」

(撫養クラブ子ども教室スタッフ)
「大丈夫、大丈夫。ちょっとフラットにするね」

(参加している児童)
「楽しいけど、ちょっとむずかしい」

(参加している児童)
「あんこといちごと、お餅が混ざっててよかった。美味しかった」

参加している児童は全校児童の3分の1にあたる約90人。

活動日は土曜日も含め週4日で、学校がある日の7割である年間140日に上ります。

ボランティアや関係者は50人を超えていて、なかには地元の大学生の姿もあります。

(鳴門教育大学 大学院生)
「将来、小学校の教員になりたいと思っているので、すごくいい勉強になってる」

(撫養クラブ子ども教室スタッフ)
「力をもらえるなあって、自分たちも子育て終わって、孫よりもまだ小さい感じですが、もう一回また同じ楽しい気持ちを味わわせてもらえてる感じ」

運営を続けるには「人」と「場所」の確保が欠かせません。

多くの子どもたちを見守るための「地域の人とのつながり」。

そして「学校側からの場所の提供」。

撫養小学校では、その両輪がうまくかみ合い、地域と学校の協働が形になっています。

(撫養クラブ子ども教室・増田恭子 コーディネーター)
「人の輪は大事にしています、地域の人たちとの出会いもあって、それをひとつひとつ大事にしてやって来たので、続けられてきたと思う」
「家でお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんだけでなく、地域の人と子育てをしていけば」
「子どもも豊かな人生が送れるんじゃないかといつも思っている」

(記者)
「放課後子ども教室は、地域によって活動内容や日数に差があるのが現状です」
「人や地域そして学校をつなげるのかコーディネーターの発掘が重要になると思います」
「その点を、今後の広がりへの課題に感じました」

地域の大人に見守られ、子どもたちがのびのびしていたのが印象的。

ただ自治体によって、ここまで取り組みに差があるのが現状です。

保護者にとっても切実な問題。

共働き家庭が増える中、放課後の居場所づくり、いわゆる「小1の壁」の解消にむけても行政のさらなる積極的な関与が必要です。