「ベネトンコラボレーションモデル」

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ウィルコムは2007年1月22日、都内 帝国ホテルにおいて、W-OAM対応の音声端末「WX320K」「WX321J」「WX220J」、W-OAM Type-G対応で最大512kbpsの通信速度を実現した通信カード型端末「AX530IN」、他社とのコラボレーションモデル「nico.neco」「ベネトンコラボレーションモデル」を発表した。また、ウィルコム定額プランの拡充、および無料通話分の自動くりこしサービスなどの新サービスもあわせて発表した。

■お客様に使って頂くためのプラン - ウィルコム社長 喜久川氏
ウィルコムは、「No Limit, and good communication」というキーワードを掲げて、モバイル事業を展開してきた。「No Limit,」とは、いわゆる定額サービスのことで、同社がモバイルデータ通信の定額サービス、および音声定額サービスを提供することにより、場所や時間を気にせずに、好きなだけデータ通信や通話が楽しめることを表している。

今回は、さらに顧客からの声を反映し、それらを実現するプロダクト・サービスを発表した。

まず、2007年3月1日(木)より、従来の「ウィルコム定額プラン」の拡充を実施する。具体的には、月額料金2,900円で下記のサービスが24時間いつでも利用できるようになる。

・070から始まる電話番号(ウィルコムへの通話、他社PHSへの通話)
・携帯電話(他社を含む)、およびパソコンとの電子メールの送受信

「ウィルコム定額プラン」は、070以外の通話でも、他社携帯電話へは13.125円/30秒、一般加入電話へも10.5円/30秒で利用できる。また、オプションサービス「070以外もお得な通話パック」の自動くりこしサービスが、2007年3月1日(木)から開始されるため、070から始まる電話番号への通話はもちろんのこと、他社携帯電話や一般加入電話との通話がより低価格で利用できる。

また、複数回線契約では、「ウィルコム定額プラン」がリーズナブルになる「ファミリーパック」および「ウィルコム定額プラン 法人割引」も改定する。2007年3月1日(木)より、3回線以上契約すると月額料金が一律2,200円/回線となる。

今回のサービス実施により、個人向けでは、家族や夫婦で「ウィルコム定額プラン」を契約することで、より分かりやすく、低価格に「ウィルコム定額プラン」を利用できるようになる。また、法人向けには、SOHOや部門単位での加入の際に、今までよりも低価格に「ウィルコム定額プラン」を導入できるメリットがある。

喜久川氏は、新サービスの説明後、新端末を京セラ製「WX320K」、日本無線製「WX321J」「WX220J」の3機種を紹介した。今回音声端末に採用されたW-OAMは、データ通信の高速化、音声通話のつながり向上の2点が大きなメリットとなる。発表では、従来の音声端末とW-OAM対応音声端末を同一条件下で使用した場合の音声を流すことで、W-OAMの高音質さをアピールした。

今回の音声端末は、セキュリティに強い点も大きな特長である。日経BPコンサルティング「携帯電話法人利用実態調査2007」の調査によると、携帯電話やPHSには、下記のようなセキュリティ機能に高い関心がよせられている。
・リモート・ロック
・リモート・消去
・指紋認証
・パスワード認証

「WX321J」は上記4項目すべてに対応しており、「WX320K」と「WX220J」は3項目を満たしている。

データ通信向けに発表された「AX530IN」は、W-OAM type G対応のデータ通信端末で、最大512kbpsでの高速なモバイルデータ通信が可能である。また、将来的には、基地局に光通信を導入することで、端末を変更することなく、最大800kbpsのデータ通信に対応していく。

他社の携帯電話との差別化に対し、喜久川氏は「我々のプランは、お客様に使って頂くためのプランである、というのが結論であるかと思う。“お客様に、この時間帯に使ってください”ではなく、“お客様が、この時に、この場所で使いたいんだ”ということを叶えるプランである」と述べた。同社は今後も、時間帯制限のない、低価格で高品質なコミュニケーションサービスの提供を目指していくとしている。

ウィルコム

編集部:関口 哲司
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