名古屋市守山区で去年11月、飲酒して車を運転したうえ、赤信号を無視して女子大学生ひき逃げし、死亡させた罪に問われた24歳の男に、名古屋地裁は11月13日、懲役9年の判決を言い渡しました。

 白坂翔被告(24)は去年11月、飲酒で正常な運転が困難な状態で車に乗り、名古屋市守山区で横断歩道を渡っていた水谷歌乃さん(当時20)を赤信号無視でひき逃げし、死亡させた罪に問われていました。

 これまでの裁判で、「アルコールの影響で居眠りを繰り返していた」などとする検察側の指摘に対し、白坂被告は事故を起こす1つ手前の交差点までは記憶があったなどと起訴内容を一部否認していました。

 名古屋地裁は13日、「寝落ちし始めてから何度も運転をやめる機会があったのに、続けたことは強い非難に値する」などとして、懲役9年の判決を言い渡しました。

 判決を受けて水谷さんの父、豊さん(54)は「飲酒運転は大事故につながる。残された私たちはそれぞれ悲しみを心に閉まっている」とコメントしています。