チェコ代表のマルティン・チェルベンカ捕手(C)Getty Images

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野球最強国を決める国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」が開幕。井端弘和監督率いる日本代表「侍ジャパン」との強化試合に臨んだチェコ代表は9日、初回に中日の髙橋宏斗投手から先制点を奪うなど、攻守で善戦した。
とりわけ存在感を見せたのが、扇の要マルティン・チェルベンカ捕手。元マイナーリーグで43本塁打を放つなど、チームの中心選手として攻守でチームをけん引した。

■マイナーリーグで通算43本塁打の苦労人

チェコ打線は初回、巨人の育成枠3番マレク・フルプ外野手が左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、4番チェルベンカの中前適時打で先制。
扇の要チェルベンカは、3回裏に小園海斗内野手、4回裏には辰己涼介外野手の二盗を阻止するなど守備でも貢献した。元インディアンス(現ガーディアンズ)のマイナー傘下などで計617試合に出場、メジャー昇格はならずも11年間で43本塁打を記録した苦労人だ。
チェコ代表は、本業を持つ社会人や学生中心に構成されたチームで、チェルベンカも普段は営業マンとして働いている。2日に行われた台湾代表との試合では先制2ランを放ち引き分けに持ち込むなど、着実に力をつけているチェコ打線の中心として活躍を続けている。
試合は中盤以降、侍ジャパン打線が本領発揮。1-7で敗れ大金星とはならなかったが、WBCよりも確実に力をつけた姿で満員の球場を大いに沸かせた。