9月28日、KinKi Kidsの堂本光一が作、構成、演出、主演を務めるミュージカル『Endless SHOCK』が福岡県・博多座の昼の部で、通算2100回を迎えた。

 2000年から上演されてきた『SHOCK』シリーズは、2025年からの帝国劇場の建て替えを受け、今年で終幕することが決まっており、注目度が高い。

 この日は昼公演と夜公演のあいだに「単独主演記録1位 2100回記念カーテンコール」がおこなわれたのだが、報道陣から飛び出した “ある質問” がインターネット上で波紋を呼んでしまった。

 発端となったのは、芸能レポーターの駒井千佳子氏による質問だったという。芸能記者がこう解説する。

「昼公演を鑑賞していた観客の前で、報道陣による質疑応答がありました。そのなかの光一さんと駒井さんのやり取りをもとにしたとされる、Xの投稿が物議を醸したんです。

 駒井さんは光一さんへの質問で、彼の愛犬・パンちゃんの名前を出したようです。

 そのとき、光一さんが『その話はやめましょう。心の傷が開くことになります』と答えたのに対して、駒井さんが『いつか開かせてください!』と前のめりに追及したかのような印象の投稿が拡散されました」

 たしかに、堂本は今回の福岡公演で、初めて休演日を迎えた9月11日に、博多から東京へ戻っていた。

「愛犬のパンちゃんは、2009年から光一さんが飼っていたメスのロングコートチワワの名前です。テレビでもたびたび名前を出していましたし、自身のInstagramにも写真をアップするなど、光一さんにとって家族のような存在でした。

 しかし、9月13日のInstagramで、12日にパンちゃんが亡くなったことを告白。10日の朝にパンちゃんの容態について連絡を受け、11日が休演日だったため、急遽、光一さんが東京に戻ったと説明していました」(同前)

 こうした背景から、拡散された堂本の愛犬に関するやり取りについて、X上では駒井氏を批判する声が多く見受けられた。

《まじでパンちゃんの話をするのは許せんて》

《ファンは光一くんから報告を受けた時、パンちゃんが居なくなった悲しみが伝わってきたし誰だって想像がつく。なのにそれに触れるのはどうかと思うしセレモニーとは関係のない話》

《光一さんの愛犬、いや姫であるパンちゃんが亡くなったことををわざわざ聞いたの……?会見時に全く関係ないことを…??人としてどうなん………?》

 ファンの間で「パンちゃん」がとても有名だったこともあり、今回の質問に疑問を抱く人も多かったようだ。駒井氏に直接、クレームを入れるファンもいたようだ。

「駒井さんのInstagramにダイレクトメッセージを送り、やり取りのスクリーンショットをXに投稿する人もいました。駒井さんはメッセージを送ってきたファンに対して《主催者から聞いてほしいと言われて聞いたのですが、お断りすべきでした。不快な思いをさせて申し訳ありません。深く反省いたします》と、説明したようです。『SHOCK』の主催は東宝なので、事前に打ち合わせしてのことだったと思われます。その後、駒井さんはInstagramのアカウントを削除しました」(前出・芸能記者)

 こうしたファンの反応を受けて、9月30日には「週刊女性PRIME」が《「残酷すぎる」「人の心はないんか?」芸能レポーターの駒井千佳子が堂本光一“家族の訃報”に関する質問で炎上》と題した記事を配信。

 この記事では、駒井氏の質問について《主催者側がお願いするとは思えない》と断定しており、さらなる批判を呼ぶ形になっている。

 そこで、本誌は駒井氏の所属事務所に、質問の意図と主催者との質問に関するやり取りについて事実確認をしたところ、以下の回答が寄せられた。

「会見で駒井は『最初のほうで休演日に東京に戻りましたよね? あの……パンちゃん』と質問しました。これについて、明確には質問していないものの、堂本さんの愛犬のパンちゃんが亡くなったことにつながる内容だということは認識したうえでのことでした。

 パンちゃんへの言及については、事前に東宝演劇部の担当者から提案された質問案の意を汲んで、駒井が自分の言葉で堂本さんとのやり取りをおこないました。

 ご理解いただきたいのは、このような会見では、主催者側と取材する多数のメディアが会見をより充実させるための下準備として、事前に話し合い、作品の中身についてはもちろんのこと、それ以外の多方面の話題を盛り込むことで、より多くの情報をファンの方や視聴者・読者の方に発信できるように努力することはよくあることです。

 今回も、そういう意図ではありましたが、内容について適切かを双方がより精査し、十分な配慮を持って進めるべきだったと思っています。

 また、駒井がImstagramアカウントを削除したことについては、相互フォローをしている方々に影響が出ることを危惧したためで、責任を回避しようとしたわけではないことをわかっていただけるとありがたいです」

 9月29日、博多座での千秋楽を迎えた堂本はInstagramに《博多座ありがとうございました!》のメッセージとともに、会場の階段で『SHOCK』恒例の “階段落ち” する姿を投稿していた。

 大事な “家族” を送り出した彼の心境が晴れやかだといいが――。