中国の国旗

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 【瀋陽=出水翔太朗】中国有人宇宙プロジェクト弁公室は28日、月面着陸用の宇宙服を初めて公開した。

 「宇宙強国」を目標に掲げる習近平(シージンピン)政権は2030年までに中国人初となる月面着陸を目指しており、開発が順調に進んでいることをアピールした。

 重慶で開かれた「宇宙服技術フォーラム」で公開された。宇宙服を着た人が短い距離を歩いたり、しゃがんだりする場面もあった。中国中央テレビは、「高温や低温、放射線など複雑な環境から宇宙飛行士を保護し、歩行や運転などが可能になる」と報じた。

 今年6月には、中国の無人探査機「嫦娥(じょうが)6号」が世界で初めて月の裏側からの試料採取に成功した。月面着陸に向け、宇宙飛行士の選抜が進んでいる。