(『虎に翼』/(c)NHK)

写真拡大

9月25日の『虎に翼』

現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。最終週の129回が9月26日に放送され、話題になっています。

*以下、9月26日放送内容のネタバレを含みます。

優未(川床明日香さん)は寅子にやりたいこと、好きなことがたくさんあると話す。

うれしい知らせをもらった寅子は花江(森田望智さん)の元に真っ先に報告に行く。

ちょうど直治(今井悠貴さん)がアメリカから帰ってくるタイミングとなり、集まった猪爪家の面々。ひさしぶりににぎやかな食卓となる。

寅子を祝うために、女子部のなつかしい面々も「笹竹」に集まってくれて――といった話が描かれました。

真っ先に花江のところへ

今回、横浜家裁の所長に就任することになった寅子。職場を早退して報告に向かったのは猪爪家の花江のところでした。

「すごいわぁ、立派よぉ」とほめつつ、家の中では今も息子・直治とケンカを繰り返していることを告白する花江。

その理由として、猪爪家ではなくなった夫・直道の口ぐせ「思っていることは口に出した方がイイ!」があることが語られます。

それが家族円満のコツと話しながら、直道の真似をして笑い合う寅子と花江。

花江ちゃんの人生が素晴らしいのは、花江ちゃんのおかげ!

それから花江は「お母さんが亡くなるときに人生に悔いが無いと言っていたの。今のわたし、そんなかんじなのよねえ」と話します。

そのうえで「明日の朝目が覚めなくても…天国でねえ、直道さんやお母さん、お父さんと思い出話するのも、すごーく楽しみなの」と心の内を語ります。

「そんな人生を私にくれてありがとう。寅ちゃん」と寅子に感謝を伝えると、対して寅子は「いいえ! 花江ちゃんの人生が素晴らしいのはー、花江ちゃんのおかげ!」と再び直道の口ぐせを真似して答えます。

すると笑いながら「やだあ」と反応した花江。その直後に「やじゃないわ、うん」「でしょ」と、仲良し二人ならではのやりとりが続くのでした。

花江はやっぱりもう一人の主人公

明日で最終回を迎える「虎に翼」。初回から登場した寅子の親友で、専業主婦として猪爪家を支え続けた花江が「人生に悔いは無い」と語っていたのをみて、安心した視聴者も多かったようです。

ネットでは「二人での話し方が最初からずっと同じ。花江ちゃんが親友で家族で良かった」「義理の両親らを看取り、寅子を出世させつつ、自分の子ならず義弟や不良少年まで育て上げたスーパー主婦・花江…。それは後悔もないでしょう」「戦うだけがすべてじゃない。それぞれの人に、それぞれの幸せ」「どういう生き方でも自分の人生を肯定できる心境で逝けるのは幸せだろうな」「家族が好きなことをして、それを応援できる家庭を築き上げた花江。やっぱりもう一人の主人公」「寅子が、自分の出世を花江とお父さん、お母さんに伝えたいって…。直道兄ちゃんナチュラルに忘れられとる」といった声があがっていました。

朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。

仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを担当。脚本は吉田恵里香さんが、主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。