自分の内妻を盗撮させて慰謝料を要求...3700万円を脅し取った”美人局兄弟”の驚くべき犯行手口

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毎晩22時に、妻を窓際に立たせて……

兄の内縁の妻を利用して美人局――とんでもない兄弟が逮捕された。

9月11日、大阪府警吹田署と刑事特別捜査隊は吹田市の会社役員で兄の南本龍也容疑者(45)と自称会社員で弟の南本満容疑者(39)、兵庫県西宮市の自動車販売店『ワイズワン』代表の片野田洋介容疑者(45)を詐欺の疑いで逮捕した。3人は昨年4月、吹田市内に住む50代の男性から慰謝料名目でカネをだまし取ったうえ、高級外車・マセラティのローン契約を不正に結ばせたとされる。

「事件は龍也容疑者と満容疑者が被害者の男性に“女性の裸を盗撮した”と因縁をつけて、およそ3700万円をだまし取ったことから始まります。’22年4月、被害者男性がふと向かいのマンションの7階に目をやると、窓際にスレンダーな美女が全裸姿で立っていた。その女性は龍也容疑者の内縁の妻でした。内縁の妻は被害者男性が帰宅する夜10時頃になると全裸あるいは下着姿で窓際に立つようにして、被害者男性が写真を撮るように仕向けたのです。男性はたまらずスマホで盗撮してしまいました」(捜査関係者)

’23年1月、龍也容疑者は満容疑者を連れて被害男性の自宅を訪ね、「お前、なに人のヨメを盗撮しとんねん」と因縁をつけて、慰謝料を要求。その後、満容疑者は「俺に2000万円を預けてくれれば、資産運用をする。その利益を兄貴に払う慰謝料にあてたらいい」と被害者男性に迫り、約3700万円をせしめたという。

「それだけでは終わりませんでした。’23年4月、龍也容疑者と満容疑者は被害者男性に『アンタの名義で車を買うてくれへんか』と持ちかけ、二人の友人で自動車販売会社を経営する片野田容疑者から中古のマセラティを買うよう仕向けた。本来の価格より高い2780万円で購入するという虚偽の売買契約書を信販会社に提出してローン契約を結ばせ、頭金を除く1480万円をだまし取ったのです。1480万円は片野田容疑者が経営する『ワイズワン』の口座に振り込まれていました。盗撮したという負い目がある被害者男性は、会社や家族にバレて破滅することを恐れ、3人の指示に従うほかなかった」(同前)

’23年8月、銀行や消費者金融から借金を重ね、どうにもならなくなった被害者男性が警察相談したことで事件が発覚。吹田署によると、同様の手口による被害が複数報告されているという――。