松窪(10番)が圧巻2発。オランダをくだして決勝に駒を進めたヤングなでしこ。(C)Getty Images

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 狩野倫久監督が率いるU-20日本女子代表は現地9月18日、コロンビアで開催されているU-20女子ワールドカップの準決勝でオランダと対戦した。

 体格差ではやや分が悪い日本だが、個々の確かな技術と機動力で上回り、立ち上がりからアグレッシブに仕掛ける。4分には松永未夢の縦パスに抜け出した松窪真心に絶好機が訪れるも、これは相手GKの好守に阻まれる。

 自分たちのリズムでボールを動かす日本は、両サイドに起点を作りながら、中央からもショートパスをつないで局面を前に進めていく。守備では相手のボールホルダーをしっかりと監視して、ピンチを未然に防ぐ。

 松窪を中心に攻撃を組み立てる日本。ただ、相手ゴールに果敢に迫るもラストパスが合わず、なかなかシュートに持ち込めない。

 28分にボックス内右でパスを受けた松永が左足で放ったシュートは枠を捉えず。33分には足裏を見せてしまったタックルで白垣うのにイエローカードが提示される。

 39分、大山愛笑の思い切りの良いミドルはGKにキャッチされる。その大山は前半終了間際にもペナルティアーク付近で右足を振ったが、強烈なシュートはポストを叩く。日本は主導権を握りながらもスコアボードを動かせず。試合は0−0のスコアレスで折り返す。
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 迎えた後半も日本が優位に試合を進める。50分、連動した崩しで松窪がボックス内に進入して決定機を迎えたが、シュートは枠を外れる。

 いくつかのチャンスをモノにできずにいた松窪だが、55分の好機で仕留める。右サイドのニアゾーンを深くえぐった松永の折り返しに右足ダイレクトで合わせ、鮮やかなボレーシュートを叩き込んだ。

 ようやく均衡を破った日本。63分には自陣ボックス内で天野紗が競り合いで相手を倒す格好になり、これにオランダ側がレビューリクエスト。ただ、オンフィールレビューの結果、“ノーPK”の判定に。

 その後も日本はリスクマネジメントを怠らずに、追加点を狙いに行く。そして83分に松窪が早間美空のお膳立てから2点目を奪う。試合はそのまま2−0でタイムアップ。日本が3大会連続の決勝進出を果たした。

 ファイナルの相手は北朝鮮。今年3月のU-20女子アジアカップの決勝で敗れた宿敵にリベンジし、2大会ぶり2度目の優勝を飾れるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部