待望の後継機がパワーアップして登場!モデル:長真由美(おさまゆみ)さん

EarFunテクノロジーが展開するオーディオブランド「EarFun(イヤーファン)」シリーズにおいて、新たに左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Free Pro 3(イヤーファン フリー プロ スリー)」(型番:TW400)が2024年3月に発売された。

同社の公式Webサイトや大手Webストア「Amazon.co.jp」で取り扱われており、価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格は8,990円。執筆時点(2024年6月1日)においては、公式Webサイトでは1,200円オフのクーポンが利用でき、Amazon.co.jpでは2024年6月3日(月)までスマイル Sale(タイムセール)を実施しており、ブラウンブラックが約20%オフの7,190円で購入できる。

今回、このEarFun Free Pro 2をメーカーから提供いただいたので、同梱物や外観チェック、操作方法や使用感など、写真や動画を交えながらレビューする。

■開封、同梱品をチェック


左から「EarFun Free Pro」「EarFun Free Pro 2」「EarFun Free Pro 3」

2018年10月に設立されたEarFunテクノロジーは、主にワイヤレスオーディオ製品の開発や販売を手がけるオーディオメーカーだ。ワイヤレスイヤホンは「Free(フリー)」と「Air(エアー)」の2種類のシリーズに大別される。

いずれのシリーズにおいても製品名に「Pro」が付けられているものが上位モデルで、「Free」シリーズのProは、これまでに「EarFun Free Pro」が2020年に、「EarFun Free Pro 2」が2021年11月に発売されている。

今回、待望の後継モデルとなるが、前モデルと比較して、専用アプリ「EarFun Audio」およびハイレゾ対応が大きく進化したポイントだ。

専用アプリでは、好みの音質やタッチ操作のカスタマイズができる。ハイレゾはBluetoothのコーデックであるQualcommの「aptX Adaptive(アプトエックス・アダプティヴ)」をサポートしている。ハイレゾ音源データをaptX Adaptive対応の機器で再生した場合、ハイレゾ相当の音質で視聴することができるのだ。


左から「ブラウンブラック」「シルバーホワイト」「ネイビーブルー」



個装箱正面(画像=左)と個装箱底面(画像=右)



個装箱を持ったところ

コンパクトな個装箱には製品の主な特徴や内容物が英語で記載されている。キラキラとやたら光沢感のある個装箱はフラッグシップモデルに相応しい「強キャラ」感を醸している…のだろう。

上蓋を取り外すと、まずは紙類がまとめられた紙ケースが見える。それを取り出すとイヤホンが収納された状態の充電ケース、その他の付属品が収納された内箱が確認できる。

なお、本体のカラーバリエーションは、「ブラウンブラック」「シルバーホワイト」「ネイビーブルー」の3色展開で、今回レビューで使用しているのは「ブラウンブラック」だ。


すべての内容物

イヤホン本体の他に、
・充電ケース
・イヤーピース (XS/S/M/L:Mサイズは装着済)
・イヤーフック(S/M/L:Mサイズは装着済)
・USB Type-Cケーブル
・保証カード
・ユーザーマニュアル(取扱説明書)
・充電ケースとイヤホンの掃除の仕方についての説明カード
これらが同梱する。

取扱説明書は全69ページの小さな冊子で、English(英語)、日本語、Deutsch(ドイツ語)、Espanol(スペイン語)、Polski(ポーランド語)、繁體中文(中国語)の6言語で記載されている。

日本語ページは12ページから22ページまでで、同梱品や機器とのペアリング方法、充電方法、タッチ操作の方法、製品スペック、Q&A、カスタマーサービスの案内などが記載されている。

■本体の操作や仕様をチェック


充電ケースを手に持った状態



充電ケースの蓋を開けた状態



充電ケース(奥)とイヤホン本体(手前)



イヤホンを手のひらに乗せたところ

充電ケースの外観は、上蓋に「EarFun」のロゴ、正面部分にはLEDインジケーターが1つ、背面にはUSB Type-C端子を搭載し、底面には製品の仕様などの記載がある。

まずはイヤホンを取り出し、充電端子に貼られている保護シートを剥がしてから再びイヤホンを収納して上蓋を閉める。これでイヤホンが充電され、次に上蓋を開けた際にイヤホンが自動的にペアリングモードを起動する。

充電ケースの充電方法は、USB Type-Cケーブルおよびワイヤレス充電に対応している。イヤホン単体ではANC(アクティブノイズキャンセリング)を常時オンにした状態で最大6時間、ANCを常時オフにした状態で最大7.5時間の連続利用ができ、充電ケースと併用した場合は最大33時間の長時間利用が可能だ。

なお、バッテリーの容量はイヤホンが左右それぞれ40mAh、充電ケースが420mAh、重量はイヤホン単体で約5g、充電ケース込みで約41.5g。


装着しているところ



装着イメージ



装着した状態の耳元

スクエアタイプの小型バッズなので耳から何かが飛び出ているような印象がなく、見た目にもすっきりしている。

前述の同梱品でも紹介したように、豊富なサイズのイヤーピースやイヤーフックが用意されているため、耳の穴が小さく一般的なイヤホンだと外れやすいといった人にも使いやすくなっている。

ノイズキャンセリングは、最大43dBまで騒音を低減できる。これは前モデルFree Pro 2の最大40dBよりも向上している。一方で、イヤホンを耳から取り外すことなく周囲の音が聞こえる「外音取り込み」機能にも対応している。

イヤホンを耳から外したり、取り付けたりした際に音声の一時停止や再生が可能な「装着検出機能」には対応しない。


本体側面を優しく触れるだけで操作が可能

本体外側のEarFunロゴの部分がタッチセンサーになっており、軽く叩いても、優しく触れるだけでも操作することが可能。本体内側には「L(左)」「R(右)」の表記と充電端子を備えている。

本体サイズは約67mm×26mm×30mmで、前モデルのFree Pro 2が約66.6×25×28.5mmのため、数値上は今回のFree Pro 3の方がやや大きいが、サイズ感としてはほぼ同等。Free Proシリーズの特徴としては、爆音&低音重視というのがあげられるが、今回のFree Pro 3でもMAXボリュームにおける爆音ぶりは継承されている。

低音ももちろん強めだが、デフォルト(初期値)ではそれほど感じない。というのも、後述する専用アプリのイコライザー機能によって好みの音質にセッティングできるためだ。

アプリで低音重視の設定にすると、かなり強めに低音が再生される。爆音や低音が好みの人にはとてもおすすめのイヤホンであると同時に、耳への負担を考慮して使用するように注意してほしい。

■EarFun Audioアプリ


Androidスマホ(OPPOのColorOS 14)のBluetooth設定画面

Androidスマートフォン(スマホ)とのペアリングの操作方法は、Bluetoothの設定画面で、利用可能なデバイスに表示される「EarFun Free Pro 3」をタップしてペア設定をするだけだ。

WindowsのPCにおいても「Bluetoothとデバイス」の画面でBluetoothをオンにした後→「デバイスの追加」→「Bluetooth オーディオデバイス、マウス、キーボード、電話、ペン、コントローラーなど」を選択し「EarFun Wave Pro」が表示されたらクリックする。次の画面で「接続」をクリックし、正常に接続できれば「完了」をクリックすればペア設定が完了する。

ペアリングした機器と別の機器とペアリングする際は、既にペアリングしているすべての機器のBluetoothをオフにすることで、ヘッドホンがペアリングモードに自動移行する。


EarFun Audioの製品登録画面で未登録製品を認識した際のポップアップ表示



製品登録一覧画面



EarFun Free Pro 3のホーム画面

専用アプリ「EarFun Audio」を利用するためには、アプリをスマホにインストールし、ユーザー登録などをした後に、スマホとイヤホンをBluetoothで接続する。

アプリを利用する場合は、あらかじめスマホとイヤホンをBluetooth接続しておく必要がある。新しいイヤホン製品を利用する場合は、接続認識された製品がポップアップ表示されるので「接続」をタップする。もし、このポップアップ表示が出ない場合は、製品リスト画面の下部にある「+」をタップして手動で製品を選択して登録することもできる。

製品リスト画面に「EarFun Free Pro 3」のエリアが表示されるので、そのエリアをタップ(製品選択)すると製品のホーム画面に推移する。

ホーム画面は上から
・製品名
・製品画像(イヤホンと充電ケース)
・バッテリー残量
・名前
・ANCの各種切り替え
・ゲームモードのオンオフ切り替え
・EarFun イコライザーの設定
・すべてのコントロールを無効にする オンオフ切り替え
・キーのカスタマイズ
・デュアルデバイス接続
・Bluetoothオーディオの品質
・マイク
・音声ガイダンスの設定
・イヤホンを探す
・自動電源オフ
・製品チュートリアル
・よくある質問
・バージョン
の各項目の設定や操作、確認ができる。

ANCの切り替えは「ノーマルモード」「外音取込モード」「ノイキャンモード」の3種類をタップして切り替える。ノイキャンモードを選択すると、「Ear-Adaptive」画面があらわれ、「デフォルト」「みみ1」「みみ2」「みみ3」と耳の形状にあわせたノイキャンを選択することができる。

さらに、「風ノイズキャンセリングモード」のオンオフ切り替え表示も追加であらわれ、風の音を低減させることも可能だ。


「EarFun イコライザー」の画面

「EarFun イコライザー」をタップするとイコライザーの設定画面に推移する。
・「プリセットイコライザー」…30種類から選ぶことができる
・「カスタムイコライザー」…各周波数帯のゲージを好みに変更できる
・「適応イコライザー」…聴覚テストを実施して設定される
・「Oluv氏のサイン」…音楽愛好家Oluv氏(Oluv's gadgets)によるチューニング
・「フェルナンダ・シグネチャー」…テック系コンテンツクリエイターで音楽愛好家のフェルナンダ・グンサン(Fernanda Gunsan)氏のチューニング
これら5つのイコライザーから好みの音質を選んだり、作成したりして設定することができる。
かなり豊富なバリエーションかつ、音の違いが明らかなので、音楽を再生しながら最も好みの音を探してみるだけでも楽しめる。


左から「コントロールのカスタマイズ」「デュアルデバイス接続」「Bluetoothオーディオの品質」の画面

「キーのカスタマイズ」では、L(左)およびR(右)のタッチ操作が変更できる。左右ともそれぞれ「クリック(短推し:1回タップ)」「ダブルクリック(2回タップ)」「トリプルタップ(3回タップ)」「長押し(ロングタップ)」の4動作、左右合計で8動作のキー操作を割り当てることができる。

「無効」も選択することができるのがEarFun Audioアプリの特徴だが、Free Pro 3dでは一括で無効化できる「すべてのコントロールを無効にする」も新たに搭載されている。

例えばスマホと接続して利用する場合、音楽プレーヤーアプリで再生や停止、曲送り、曲戻りの操作もできるし、本体のボリュームボタンでボリュームも変更できる。アプリを起動すればノイキャンやゲームモードの切り替えだけでなくイコライザーの設定も可能だ。

つまり、イヤホン本体をタッチすることなくすべての操作ができる。それよりも耳に装着する際に、不要なタッチ操作で誤操作してしまうほうがわずらわしいと感じる人もいるだろう。そんな人にはうってつけの機能が「すべてのコントロールを無効にする」だ。

もちろん、キーカスタマイズではそれぞれを無効化することもできるため、例えばロングタップの操作だけ残しておくということもできる。この辺りが、より自分の好みの操作に変更できる良い点だが、それだけでなく、他人に触らせる場合に自由に操作させないようにできるという利点もある。


アプリ利用で機能性と操作性が爆上がり!

Free Pro 3は「マルチポイント」機能にも対応しており、2台の機器と同時に接続して聞きたい方の機器に接続を瞬時に切り替えができる。EarFun Audioアプリの「デュアルデバイス接続」をタップして推移した画面でオンオフの切り替えができる。

「Bluetoothオーディオの品質」では「Qualcomm aptX」および「Qualcomm aptX Adaptive」のオンオフ切り替えが可能。ここはBluetooth接続におけるコーデックを選択できる操作となるが「安定した接続が優先」を選択した場合とすべての選択肢をオフにした場合、手持ちのスマホ「OPPO Find X3 Pro」ではAACでの接続となった。

OPPO Find X3 Proですべてのパターンを試したところ
・aptXをオン、aptX Adaptiveをオフの設定…aptXでの接続
・aptX Adaptiveをオン(aptXも自動でオンになる)…aptX Adaptiveでの接続
・安定した接続が優先をオン(aptX、aptX Adaptiveは自動でオフになる)…AACでの接続
・aptX、aptX Adaptive、安定した接続が優先すべてをオフ…AACでの接続
このようになった。

なお、Free Pro 3の対応コーデックはaptX Adaptive、LC3、SBC、AACとなっているため、接続するプレーヤー側の機器によって対応するコーデックでの接続となる。ちなみに細かい話だか「OPPO Reno5 A」では本体のBluetooth設定内のペアリング済みデバイスの設定で「高品質オーディオを使用」のオンオフ設定があり、アプリとは別でこの項目をオフにすることでSBCでの接続となる。

また、アプリ内の「Bluetoothオーディオの品質」内の各種オンオフ設定を実行する場合は、イヤホン本体が都度、再起動(自動で電源オフオン)する。

さらに、別製品の「EarFun Wave Pro(イヤーファン ウェーブ プロ)」などにおいて、マルチポイント対応およびLDAC(エルダック)コーデックのハイレゾ対応の場合、マルチポイントとハイレゾの併用ができないが、aptX Adaptiveの場合はマルチポイントが併用できる。

Free Pro 3におけるマルチポイントについては、2台接続中で、優先されるのは先に音声再生されたものとなる。そのため、もう1台の機器の音声を聞きたい場合は、現在流れている音声再生を一旦切って、もう1台の機器の音声を流すと聞こえるようになる。

「音声ガイダンスの設定」では、ノイキャン切り替え時などにFree Pro 3に流れるアナウンスの音量や言語を設定することができる。デフォルトでは「英語」でのアナウンスだが、日本語もしくは中国語を選択することができる。

「製品チュートリアル」は取扱説明書のPDFを表示でき、「よくある質問」では「接続」「通話」「充電」「音声」「ANC」「アプリ」「装着」「操作」「その他」の各項目にQ&Aがまとめられており、表示して確認することができる。

今回利用してみて、やはりFree Proシリーズは大音量と低音に強いという点がとても良い。本体が小型なので、長時間利用もしやすく、さらにアプリ対応と高品質コーデック対応も順当に進化しているポイントだ。イヤホン本体は、IPX5の防滴性能も引き続き対応している。これまでFreeやFree Proシリーズの製品を使っていた人も安心して買い替えできるモデルといえるだろう。

また、密かにカラーバリエーションが増えている点も見逃せない。豊富なサイズのイヤーチップが同梱されている点と合わせて女性にも選びやすい製品となっている。ぜひこの機会にFree Pro 3を試してみてほしい。

最後に、開封からペアリング、EarFun Audioアプリの操作解説をした動画を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。


S-MAX:低音派必見!!待望の第3世代が登場!!完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Free Pro 3」を試す!外観&同梱品チェックから音楽視聴&専用アプリ解説まで【レビュー】



撮影協力:長真由美(おさまゆみ)さん
圧倒的な歌唱力と声量に加え、4つの倍音などによる美声を併せ持つ20歳のシンガー。京セラドーム大阪でプロ野球の試合前セレモニーで国歌独唱など幅広く活動している



アプリ名:EarFun Audio
価格:無料
カテゴリー:
開発者:
バージョン:
Android 要件:
Google Play Store:https://play.google.com/store/apps/details?hl=ja&id=com.corelink.earfun&hl=ja&gl=US



アプリ名:EarFun Audio
価格:無料
カテゴリー:ユーティリティ
開発者:Earfun Technology (HK) Limited
バージョン:20.0.2
iTunes Store:https://itunes.apple.com/jp/app/id1612795156?mt=8





【VGP 2024金賞】EarFun Free Pro 3 ANC機能ワイヤレスイヤホンSnapdragon Sound対応/QCC3072チップ/aptX adaptive Bluetooth 5.3/ワイヤレス充電/LE Audio対応予定/6-マイクcVc8.0通話ノイズリダクション/マルチポイント接続/外音取り込みモード/専用アプリ/最大33時間再生/超軽量設計イヤホン(ブラウンブラック)
EarFun



【VGP 2024金賞】EarFun Free Pro 3 ANC機能ワイヤレスイヤホンSnapdragon Sound対応/QCC3072チップ/aptX adaptive Bluetooth 5.3/ワイヤレス充電/LE Audio対応予定/6-マイクcVc8.0通話ノイズリダクション/マルチポイント接続/外音取り込みモード/専用アプリ/最大33時間再生/超軽量設計イヤホン(シルバーホワイト)
EarFun



【VGP 2024金賞】EarFun Free Pro 3 ANC機能ワイヤレスイヤホンSnapdragon Sound対応/QCC3072チップ/aptX adaptive Bluetooth 5.3/ワイヤレス充電/LE Audio対応予定/6-マイクcVc8.0通話ノイズリダクション/マルチポイント接続/外音取り込みモード/専用アプリ/最大33時間再生/超軽量設計イヤホン(ネイビーブルー)
EarFun



記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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