昨年の小倉記念で重賞初制覇したマリアエレーナ(ユーザー提供:かっちゃそさん)

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 マリアエレーナ(牝5、栗東・吉田直弘厩舎)が小倉記念(3歳上・GIII・芝2000m)で18年ぶり2頭目の連覇に挑む。

 マリアエレーナは父クロフネ、母テンダリーヴォイス、母の父ディープインパクトの血統。2歳秋のデビューから堅実に走り、一昨年の新潟牝馬Sでオープン初勝利。昨年の小倉記念では後にエリザベス女王杯を制するジェラルディーナ(3着)などを退け、待望の重賞初制覇を果たした。その後は5戦して未勝利だが、天皇賞(秋)では大きな不利がありながら0秒7差の7着。大阪杯でも0秒5差の5着に健闘しており、力の衰えは全くない。GIII、しかも得意の平坦となれば、堂々の主役候補といえる。

 84年のグレード制導入以降、小倉記念の連覇にチャレンジした馬はのべ14頭。その中には1番人気が5頭、2番人気も3頭いながら、勝ったのは05年のメイショウカイドウのみ。馬券圏内を確保した馬も、他に00年2着アンブラスモア、14年3着メイショウナルトの2頭しかいない。意外な難関となっている小倉記念の連覇だが、マリアエレーナが18年ぶり2頭目、そして牝馬として初の達成となるか、その走りに注目したい。