レパードSに出走予定のエクロジャイト(c)netkeiba.com

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 今週の日曜日は、新潟競馬場でレパードステークス(GIII)が行われます。

 過去10年のレパードSでは2番人気以内の馬が5勝2着4回3着3回と安定した結果を残していますので、これだけを見るとレパードSは堅い決着が多いと思われるかもしれません。しかし、17年から22年のレパードSでは毎年7番人気以下の馬が馬券に絡んでいます。

 17年のレパードSでは11番人気のローズプリンスダムが優勝し、2着に12番人気のサルサディオーネが入り、三連単は80万円を超える大波乱となりました。19年は10番人気のハヤヤッコが優勝し3着に11番人気のトイガーが入り三連単は27万円を超える波乱となっています。

 人気薄が好走しているひとつの要因としては、能力比較が非常に難しいためではないでしょうか。レパードSは前走で重賞に出走していた馬だけではなく、前走が条件クラスだった馬も混在する一戦です。しかも、過去に対戦した経験が少ないメンバーが集まる事で、正確な能力比較が困難なため先述したような波乱の決着も多くなっていると考えられます。今年のレパードSもいかに正確な能力比較が出来るかが重要となりそうです。

 そんなレパードSに今年は15頭が出走を予定しています。上位人気が予想されるのは前走の1勝クラスを3馬身差で快勝したミスティックロア、初の古馬相手となった前走加古川特別(2勝クラス)で見せ場十分の2着となったクールミラボー、前走の鳳雛S(L)で逃げ切り勝ちを収めたエクロジャイト、デビューから2戦2勝と無敗のオメガギネス、今回が初ダートとなるパクスオトマニカなどがいます。

 ほかにも古馬相手の八王子特別(2勝クラス)で4着に健闘したソッコータルマカ、同じく古馬相手のマレーシアC(3勝クラス)で4着好走のライオットガールなども出走を予定しています。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆適性十分の舞台で重賞初制覇を目指す

 今週のレパードSでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるエクロジャイトでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。

 エクロジャイトは今回が重賞初挑戦となりますが、2走前のヒヤシンスS(L)では今年のユニコーンS(GIII)を制したペリエールと僅差の競馬をしていますし、ゴライコウやオマツリオトコなどの重賞勝ち馬には先着していますので、重賞でも十分に通用するポテンシャルは証明しています。

 前走の鳳雛Sでは好スタートから楽にハナへ立ち、道中はマイペースの逃げ。直線では後続に飲み込まれそうになるところで、二枚腰を使ってもうひと伸びしてオープン初勝利を挙げています。2着馬との着差はそれほど大きくはありませんでしたが、それ以上の強さを感じさせる内容でした。

 また、本馬の父であるヘニーヒューズの産駒がレパードSで良績を残しているのもプラス材料と言えます。過去10年のレパードSでヘニーヒューズ産駒は5頭が出走し、複勝回収率は200%を超える数値となっています。19年のレパードSではヘニーヒューズ産駒のトイガーが11番人気ながら3着と好走していますし、ヘニーヒューズ産駒はレパードSへの適性が高いと言えるのではないでしょうか。エクロジャイトは高い能力があり、今回の舞台に高い適性もありますので、好走する可能性は十分にあると言えるのではないでしょうか。