「日本で一番推し活に強い」ダイソーが話題沸騰

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100円ショップのDAISO(ダイソー)東京・池袋東武店の「推し活コーナー」が、「ありとあらゆる推し活叶いそう」「見るだけでもめちゃくちゃ楽しそう」などとSNSで大きな注目を集めている。お気に入りのアイドルやキャラクターなどの「推し」を、様々な形で応援する趣味「推し活」に適したカラフルなグッズが幅広く展開されている。

J-CASTニュースの取材に対し、運営会社・大創産業(広島県東広島市)の広報は2023年7月25日、「推し活コーナー」では200種以上の商品を展開していると明かす。

DAISO初の推しカラーを集積した推し活売り場

注目を集めたのは今年2月にオープンした池袋東武店で、大創産業の主要ブランド「DAISO」、「Standard Products」、「THREEPPY」がワンフロアに集う旗艦店だ。3ブランドを合わせた売り場面積は都内最大級で、「流行の発信基地」となる売り場を目指すとしている。オープン時のプレスリリースでは「日本で一番推し活に強い店舗」と告知していた。

ツイッター(現・X)で7月23日、「噂の池袋東武6Fワンフロアほぼぶち抜きダイソー、推し活コーナーめちゃくちゃ凄かった」と売り場を紹介する投稿が大きな注目を集めた。このツイートは1万2000件を超えるリツイート、2万9000件を超える「いいね」が寄せられ、「なんだこの神のような空間」などと多くのユーザーから関心が寄せられた。

取材に対し大創産業広報課は、「推し活コーナー」ではコンサートグッズや写真のデコレーションができるグッズ、推しのぬいぐるみを撮影する「ぬい撮り」に使えるグッズなど200種以上の商品を取りそろえていると明かす。L版写真やトレーディングカードを保存するための袋「スリーブ」だけでも約80種類あるという。

推し活コーナーを設けた狙いについては、次のように述べる。

「漫画や音楽、サブカルチャーの中心地である池袋らしく、DAISO初の推しカラーを集積した推し活売り場を展開しました。池袋で推し活を楽しまれている方々が立ち寄られるスポットのひとつになれるよう、全国のDAISOで唯一のフォトスポットも設置しています」

池袋サンシャインシティの近くには、アニメ関連ショップが立ち並ぶ「乙女ロード」と呼ばれる一帯がある。漫画、アニメ、ゲームをはじめ、これらを原作とする舞台「2.5次元ミュージカル」や声優のファンなど若い女性客で賑わっている。

「推し活」充実させるためダイソーで初の試みも

池袋東武店の推し活コーナーでは、全国のダイソーの中で唯一、商品カテゴリではなく「色ごとの陳列」を行っている。好きなアイドルやキャラクターなどのイメージカラー「推しカラー」のグッズをそろえたいファンが、買い物をしやすくなるための工夫だという。

特に人気な商品は、通常のクリアなスリーブにデコレーションを施した新商品「デザインスリーブ」、写真等のデコレーションに使う「シール」類、「コンサート用デコうちわ」だという。

推し活コーナーは好評だそうで、SNSではフォトスポットで撮影した写真も多数投稿されている。フォトスポットは、8か所の正方形の枠の中に緑、赤、青、ピンク、白、オレンジ、黄色、黒、紫で統一した飾りが施されている。イメージカラーに合わせて、俳優のアクリルスタンドやキャラクターのぬいぐるみを並べた写真も多い。

「フォトスポットで撮影した写真に『#ダイソー池袋東武』『#ダイソーで推し活』を付けて投稿いただいたInstagram投稿は791件にのぼります。タグ付けせずに写真投稿いただいているお客様やInstagram以外でのSNSにご投稿いただいているお客様もいらっしゃいますので、実際には791件より多くのお客様に推し活をお楽しみいただけていると認識しています」

フォトスポットは3か月に一度のペースで中身を入れ替えており、「来店頻度の高いお客様にも繰り返しお楽しみいただけるようにしています」と意気込む。現在は季節に合わせて、黄色いコーナーにヒマワリの造花を飾っているとのことだ。