健康雑誌のパイオニア『壮快』など出版の「マキノ出版」(東京)が破産手続き開始決定
5月29日に東京地裁より再生手続き廃止決定および保全管理命令を受けていた(株)マキノ出版(TDB企業コード:982767010、資本金5000万円、東京都中央区日本橋茅場町3-4-2、代表室橋一彦氏、従業員39名)は、6月23日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は、安藤信彦弁護士(東京都千代田区永田町2-14-3、安藤総合法律事務所、電話03-3597-7700)。債権届け出期間は7月28日まで。
当社は、1977年(昭和52年)10月に設立された出版社。健康雑誌のパイオニアである『壮快』をはじめ、女性向けに美容や健康に関する情報誌『ゆほびか』、健康情報全般を掲載する『安心』のほか、家電や文房具などの最新情報を紹介する実用情報誌『特選街』の発行を手がけていた。また、雑誌で掲載した記事を編集した書籍やムック本などを年間90点ほど出版していたほか、広告事業も手がけていた。
出版売り上げの約7割を『壮快』が占めるなど、40〜70代を中心に健康関連の雑誌出版社として認知度が高く、雑誌以外でも単行本で『最強の野菜スープ』シリーズがベストセラーとなるなど根強いファンを有していた。健康関連と生活関連の企画物を重視し、雑誌別冊・ムック本・単行本の販売が好調だった2004年2月期には年売上高約36億1800万円を計上していた。
しかし、近年はインターネットの普及や活字離れ、購読者の高齢化が進むなど主力雑誌の売り上げが落ち込み赤字決算を強いられ、『特選街』を2021年10月1日発売の11月号をもって休刊。2022年2月期の年売上高は約14億5600万円に減少するなか、同年11月頃から任意整理による再建を目指しスポンサーを探索していたが奏功せず、今年3月7日に民事再生手続き開始決定を受けていたその後、『壮快』『安心』『ゆほびか』など主要誌と書籍やムック本の一部事業を別会社に譲渡していたが、残る事業についてのスポンサー企業は現れず、今回の措置となった。
負債は債権者約90名に対し約15億7200万円。
破産管財人は、安藤信彦弁護士(東京都千代田区永田町2-14-3、安藤総合法律事務所、電話03-3597-7700)。債権届け出期間は7月28日まで。
出版売り上げの約7割を『壮快』が占めるなど、40〜70代を中心に健康関連の雑誌出版社として認知度が高く、雑誌以外でも単行本で『最強の野菜スープ』シリーズがベストセラーとなるなど根強いファンを有していた。健康関連と生活関連の企画物を重視し、雑誌別冊・ムック本・単行本の販売が好調だった2004年2月期には年売上高約36億1800万円を計上していた。
しかし、近年はインターネットの普及や活字離れ、購読者の高齢化が進むなど主力雑誌の売り上げが落ち込み赤字決算を強いられ、『特選街』を2021年10月1日発売の11月号をもって休刊。2022年2月期の年売上高は約14億5600万円に減少するなか、同年11月頃から任意整理による再建を目指しスポンサーを探索していたが奏功せず、今年3月7日に民事再生手続き開始決定を受けていたその後、『壮快』『安心』『ゆほびか』など主要誌と書籍やムック本の一部事業を別会社に譲渡していたが、残る事業についてのスポンサー企業は現れず、今回の措置となった。
負債は債権者約90名に対し約15億7200万円。