KinKi Kidsの堂本光一が主演を務めるミュージカル『Endless SHOCK-Eternal-』の製作発表会が17日、都内で行われ、堂本のほか、ライバル役のSexy Zoneの佐藤勝利、Kis-My-Ft2の北山宏光、ヒロイン・リカ役の綺咲愛里、オーナー役の島田歌穂、前田美波里が出席した。

2000年11月の初演『Millennium SHOCK』(作・構成・演出ジャニー喜多川)以来、光一が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続ける『SHOCK』シリーズ。05年から上演された『Endless SHOCK』はニューヨークのブロードウェイを舞台に、若きエンターテイナー・コウイチの夢と活躍を描く。


2020年度の公演は新型コロナウイルスによって2月26日をもって中断。同年9、10月には感染予防の観点から上演時間を2時間、殺陣を映像で表現するなどシンプルなパフォーマンスに仕上げた『Endless SHOCK-Eternal-』を披露した。『-Eternal-』は本編(Endless SHOCK)から3年後のストーリーで、スピンオフという立ち位置となる。


会見冒頭、光一はマイクを握ると「まだまだ世の中が落ち着かない中、今回の公演をどうしようか、すごく、すごく悩みました。そして、スピンオフ『-Eternal-』をお届けすると決めたのは2日前。客席上空をフライングするのはまだ控えるべきという僕の判断」と感染状況を鑑みての決断を説明。2年ぶりの『Endless SHOCK』(本編)を見送り、『-Eternal-』を上演することとなった。


光一は「SHOCKという作品はジャニーさんとともに歩んできた作品。稽古でもステージでも常にジャニーさんを感じながらやっている。この状況下で、4月と5月にSHOCKをやるのは厳しいけどどうしたらいい?とジャニーさんに聞いたら、きっと『そんなの新しいものを作ればいい』と言うと思う。でも、そんなの僕には無理。それでもエンターテインメントは心を豊かにするんだという何かをお届けしたい」と作品への思いを語った。


ライバル役には佐藤と北山。佐藤が帝国劇場、北山が博多座での公演に登場する。光一は「この前あったジャニーズのフェスだったりとチラチラと2人と顔を合わせたことがある。でも、がっつりと一緒に仕事したことはあまりない。これからどんどん僕が知らない佐藤勝利、北山宏光を発見するのが今から楽しみ」と期待を寄せる。


『SHOCK』は憧れであり、大切な作品と話す佐藤はライバル役に初挑戦する。「初めて作品を見たときから終わらない衝撃が今も続いている。強い思いがあり、通常は本番の1ヶ月前から稽古に入るのですが、僕は(昨年の)11月から先走っています(笑)。そのくらい強い思いで頑張っている。一生懸命やりたい」と並々ならぬ思いを吐露。

気合十分の佐藤に対し、本編ではなくスピンオフを上演することは昨晩、光一から電話で伝えられたという。光一は「勝利からしたら『うそだろ?』って絶対思ったでしょ。『SHOCK』への思いが強すぎるからこそ、さっそくクレーム受けまして(笑)」としつつ、「いいライバル役をしてくれると思う。大変だけどエネルギーに変えてね」と後輩にエール。

また、佐藤が意気込むあまり「迷惑をかけてはいけない」という思いが強すぎたようで、光一は「どんどん稽古場で失敗して、恥をかいたほうがいい。その失敗を共有して本番を迎えて。あの失敗は最高だったなって話すのが楽しみ」などとアドバイス。佐藤は「下手だと思われてもいいという思いを胸に、殻を破って新しい僕の一面が見せられたらいい」と気持ちを新たにした。


佐藤が立つ帝劇はスピンオフの上演だが、北山の担当となる博多座は本編かスピンオフか公演は未定となっている。北山は「どっちやるのかわからないってさっき聞いた」とびっくり。『SHOCK』は「見に行くとジャニーさんのにおいを感じる。入所してから色んなことを教わったんだと感じられる作品」といい、「初めて触れたエンターテインメントがSHOCKだった。21年前の自分に、20年後はお前がライバル役で舞台に立っているぞと言ってあげたい。必死にライバル役をやりたい」と力を込めた。



同公演は4月10日から5月31日まで帝国劇場、9月には博多座にて上演される。帝劇はスピンオフが上演されるが、『Endless SHOCK』(本編)は映像にて配信されることが決まった。佐藤は「ジャニーさんは無謀なことしか言わない人だった。本編もスピンオフもどっちもやるというのは、ジャニーさんイズム。昨日光一くんと電話していて、ジャニーさんと電話しているんじゃないかと思った。最近似てきていますね」と明かす場面もあった。