昨今の打ち合わせにはオンライン会議ツールを用いるのが一般的となりつつある。使用するツールも相手に合わせて、ZoomやMicrosoft Teams、Google Meet……と変更しなければならない。その際に悩ましいのがWebカメラの設定だ。

ZoomのWebカメラに関する設定ページ


上図はZoomの設定ページだが、光度調整や解像度、独自の補正機能といった項目が並んでいる。他方でMicrosoft Teamsの設定ページは利用者の操作が必要な項目は用意されていない。

Microsoft TeamsのWebカメラに関する設定ページ


このようなケースでWebカメラの明るさなどを設定する場合は、「設定」の「デバイス/カメラ」から操作する。Surface Pro 7に内蔵されたWebカメラであれば、フロント/リアカメラ各自で光度(明るさ)およびコントラストの調整が可能だ。

「設定」の「デバイス/カメラ」をクリック/タップで開き、設定を変更するWebカメラ→「構成」と順にクリック/タップする


「明るさ」「コントラスト」のスライダーを左右に動かして、好みの状態に調整する


本操作はあくまでもPC内蔵のWebカメラに限定され、USB接続のWebカメラは対象外となる。筆者はデスクトップPCに古いMicrosoft LifeCamカメラを接続しているが、該当箇所に「カメラ」は列挙されない。

本来は「プリンターとスキャナー」と「マウス」の間に並ぶはずの「カメラ」が現れない


「デバイスマネージャー」では正しく認識され、各オンライン会議ツールでも問題なく使用できる


Windows 10を対象としたMicrosoft LifeCamカメラ用ソフトウェア類は用意されないため、UWPアプリの「カメラ」で光度などを調整する方法もあるが、筆者が確認した範囲では設定内容がオンライン会議ツールに反映されることはなく、独自の光度調整機能が働く仕組みだった。

「カメラ」の設定ページで「プロモード」をクリック/タップしてオンに切り替える


モザイクをかけているため分かりにくいが、光度を100%に変更した


「カメラ」終了後にMicrosoft Teamsの設定ページを開いても、変更結果は反映されない


Webカメラやマイクの品質がオンライン会議先に与える影響は大きい。デスクトップPCをお使いの方は少数派かもしれないが、USB型Webカメラをお使いの方は各ツールのカメラプレビュー画面で“映り”を確認し、より高度な設定が必要な場合はWebカメラの買い換えなども考慮した方がいいだろう。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら