ドアの重さが大きく関係している!

 クルマに対して高級感を覚えるポイントはさまざまあるが、なかでも特徴的なのはドアの閉まる音ではないだろうか? 高級車ほど、「ドスッ」と重厚感のあるサウンドとなり、コストに厳しい商用車などは「バァン」となんとも安っぽいサウンドとなりがちだ。

 これにはさまざまな要因が折り重なっているのだが、そのひとつにドアの重さが関係している。ドア自体の重量が重ければ重厚なサウンドが、軽量であれば軽いサウンドとなるのはなんとなく想像がつくと思うが、高級車はそもそもボディサイズが大きいため、ドア自体も大きくなって必然的に重量が重くなる。

 さらにドアの内張も豪華になり、立派なスピーカーや、静音材、制振材などもふんだんに使用されているため、より重厚なドアになるというわけだ。

オーディオ用の制振材と吸音材を装着すると高級車の感覚に近づく

 また、高級車では車内の静音性や快適性を高めるために気密性が高くなっていることが多く、ある程度の重量があるドアのほうが、ドアを閉めようとしたときに慣性が働いて閉めやすくなるという理由もあるようだ。もっとも、最近の高級車にはオートクロージャ―が備わっているものも多く、半ドアになっても自動的に閉まってくれるのだが。

 そしてドアが大きく重くなったことで、ドアを支えるヒンジやドアを受け止めるキャッチ部分もよりしっかりとした作りになっており、この辺りの剛性の高さも高級感のあるドアの閉まる音を演出している理由のひとつと言えるだろう。

 もし、あなたの愛車をより高級車に近いドアの閉まる音にしたいと考えるなら、オーディオ用に販売されているドアの内側に施行する制振材と吸音材を装着することをオススメする。スピーカーの音質の向上はもちろん、外から侵入するロードノイズ軽減や、ドアの共振を抑えることができるので、快適性は間違いなく向上するため、一石三鳥と言えるのだ。