CBS MarketWatchによると、16日の米株式市場は、米商務省が同日発表した2005年第3四半期（7-9月期）の米経常赤字が、前期比1.0％減の1958億ドルとなり、2四半期連続の減少となったことに加え、原油先物市場が下落したことが好感されたものの、ここ数週間の株式相場が高値で推移していることから、年末に向けた利益確定売りが優勢となり、ダウ平均株価指数は、前日比6.08ドル（0.1％）安の1万0875.59ドルと続落して引けた。

　　ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は8.15ポイント（0.4％）安の2252.48で、S&P500株価指数も3.62ポイント（0.3％）安の1267.32とそれぞれ続落して引けた。ダウは週間で0.9％高、ナスダックは同0.2％安、S&Pは同0.6％高となった。また16日は、株価指数先物と同オプション、個別株先物と同オプションの取引・権利行使最終日が重なったことから、ニューヨーク証券取引所（NYSE）の売買高が20億株を超えるなど、商いが厚かった。

　　個別銘柄では、米医薬品大手J&J(ジョンソン・エンド・ジョンソン)がインシュリン装置メーカーのアニマスを買収すると発表したことから、前日比1.2％高の60.86ドルで引けた。アニマスは同32.0％高の24.03ドルで引けている。また、米デジタル画像編集ソフトウエア大手のアドビシステムズは、好調な第4半期決算を発表したことから、同11.1％高の38.82ドルで引けている。

　　一方、米衛星ラジオのXMサテライト・ラジオは、JPモルガンが投資判断を引き下げたことから、同4.2％安の29.64ドルで、また同業のシリウス・サテライト・ラジオも、JPモルガンが投資判断を引き下げたことを受け、同3.1％安の6.95ドルで引けている。米電子機器小売最大手のラジオシャックは、ワイヤレス機器の販売が不振であると発表したことから、同6.5％安の22.19ドルで引けた。【了】