CBS MarketWatchによると、16日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月物は、米国西部の気候が今後温暖であるとの気象予報を受けて、需給逼迫（ひっぱく）懸念が後退して売られ、前日比1.93ドル安の1バレル＝58.06ドルと続落し、11月30日以来の安値で引けた。

　　ガソリン1月物は、同4.79セント安の1ガロン＝1.5689ドルと続落、暖房油も同5.53セント（3.1％）安の1ガロン＝1.732ドルと続落して引けた。天然ガスは、同14.8セント（1.1％）安の100万Btu＝13.633ドルで引けている。

　　一方、OPEC（石油輸出国機構）は16日、12月の月報を発表し、2005年の世界の原油需要見通しを、11月の前回予想から4万バレル引き上げ、前年比で日量120万バレル増に上方修正し、また、2006年も同160万バレル増加するとの見通しを発表したが、市場の反応は薄かった。【了】