XFN-ASIAによると、7日に香港株式市場に上場した中国自動車3位の東風汽車集団の初値は、IPO（新規株式公開）価格1.60香港ドルより1.9％高い1.63香港ドルだった。前場の午前10時57分時点で、IPO 価格比6.88％（0.11香港ドル）高い1.71香港ドルまで上昇した。

　　レックスキャピタル・アセット・マネジメントのディレクター、キティ・チャン氏は「市場の見通しは明るく、投資家は新規上場株に前向きだ」と述べたが、「中国の自動車産業は整理統合に向かっており、（東風汽車株の）上昇局面は長くは続かないだろう」と指摘した。チャン氏はまた、「東風汽車への投資判断は短期的には、アウトスタンディングではない」としたものの、「自動車業界の長期見通しはまだ強気だ」と述べた。

　　東風汽車のIPOの応募倍率は2倍で、国際公募分は7倍だった。同社は今回のIPOで、一般投資家に約2億4800万株、機関投資家に約22億3000万株の計約24億8000万株を売り、約39億7000万香港ドル（約600億円）を調達した。【了】