家電ベンチャーのシリウス、世界初の水洗いクリーナーヘッド「スイトル」
世界初となる技術が、空気と汚水を完全に分離する「逆噴射ターボファンユニット」。吸い込んだ空気がファンの回転で水を押し下げる「空気の壁(エアシール)」を形成することで、水のホースへの浸入を防ぐ。日本、中国、米国で特許を取得済みで、本体が倒れたときも汚水が逆流しない「逆流防止弁」も実用新案特許を取得している。
使い方は簡単で、吸い込み仕事率170W以上の一般的なキャニスタータイプの掃除機のホースに取り付けるだけ。見た目はサイクロン掃除機のような機構だが、電気的な機構は一切なく、まさにアタッチメントなのだ。500ミリリットルの水で、約3分の運転ができる。
スイトルでは2016年10月にクラウドファンディングを実施し、1日で目標金額の100万円に達し、最終的には1160万円を調達した。
製品づくりから販売までは多くの企業が参加した。「シリウスは私も含めて社員数わずか6人の零細企業。20代から70代までの世代を超えたビジネスパートナーとの協業戦略が不可欠だった」と亀井社長は語る。
デザインは、3Dプリンタでつくった電動義手「HACKberry」で「iF Design Award」や「GOOD DESIN AWARD」で金賞を受賞したイクシーが、設計や生産は、自動車メーカーの金型や樹脂成型を提供するユウキ産業が、ブランディングやコミュニケーション戦略は、スタートアップのブランディングやサポートを手がける未来予報が担当した。
「シャープが鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されたり、東芝の白物事業が美的に売却されるなどmade in Japanの誇りが傷つけられる厳しい状況が続いている。三洋電機のDNAを受け継ぐ一人として、いつかは日の丸家電の復活を胸に秘めていたのは事実。スイトルは日の丸家電復活のトリガーとなる製品だ」と、亀井社長は日本のモノづくりの底力に対する熱い思いを語った。
