プロ野球選手にとって試合より緊張するといわれているのが契約更改。もちろん様々な“大人の事情”がからむ。

 各球団によって更改の特色もあるという。ヤクルト、巨人、阪神でプレーした広澤克実氏が語る。

「やはり今も昔も巨人は別格です。今年も坂本勇人が、あれくらいで? という成績(打率.269、12本塁打、68打点)で3000万円アップ。同じ活躍でも、ヤクルトなら2倍なのに、巨人なら3倍ということもある」

 西武、中日、ダイエーで活躍した杉本正氏が続ける。

「西武は細かいインセンティブをつけるが、目標の数値も高くなく、額も大きくないのが特徴。反対にソフトバンクのインセンティブはどちらも大きいと聞きます。中日では事前交渉が重視され、何回か繰り返してから本交渉に入っていましたね。ダイエーは一番気前が良かったです(笑い)」

 銭闘は、グラウンド上でのプレーより見ごたえのあるものなのかもしれない。

※週刊ポスト2015年12月18日号