最近のホワイトニングは価格がかなりお手ごろらしい。友人の「2週間、4万円で白い歯になった!」という話が気になっていた記者は、さっそく行きつけの歯科へ相談に行ってきた。

そもそも、歯は象牙質の表面を半透明のエナメル質が覆うようにしてできている。この象牙質は年齢とともに黄ばんでしまう。歯科医で行うホワイトニングは、薬剤で着色成分を分解するとともに、表面のエナメル質を曇りガラスのように曇らせ、光の乱反射で白く見せるというもの。エナメル質にはもともと無数の穴が開いているので、歯を削る必要はない。

これを歯科で一気に行うのが「オフィスホワイトニング」(1回5千円程度)。3〜4回で完了するので即効性があるが、強い薬剤を使うためしみることも多い。また色戻りが早い人もいる。

いっぽう、歯科で作ったマウスピースを使って自宅で行うのが「ホームホワイトニング」。人にもよるが、2週間程度でかなり白くなるという。記者は刺激の少ないホームホワイトニングを受けることに。まずは歯石などの汚れを除去し、歯型を取ってもらう。これで1日目は終了。

1週間後、出来上がったマウスピースを受け取りにいき、使い方の説明をしてもらう。と言っても、注射器に入った薬剤を少しずつマウスピースにのせて、1日数時間装着するだけだ。ホワイトニング中は、コーヒーや赤ワイン、カレーなど歯を着色する食べ物は厳禁。

薬剤は、ハッキリ言って甘くてマズい。さらにマウスピースを着けるとヨダレが異様に出て気持ちが悪いが、耐えられないほどではない。約5時間後、マウスピースを外して口をすすぐと……水が、しみる!!

薬剤の漂白効果によりエナメル質表面にある無数の穴が開くので、人によっては一時的に知覚過敏状態になるのだ。知覚過敏用の歯みがき粉をマウスピースにつけてしばらく装着すると“しみ”はだいぶ軽減されたが、空気すらなんとなくしみるので日中は妙にヨダレが出て困った。

2週間半後、色チェックのため再び歯科医へ。結果、2段階も白くなっていた。色を塗っているわけではないので、口になじむ自然な白さに大満足。心なしか、顔まで若がえって見える!!

汚れも取ってもらって、締めて4万円(税別)。ちなみに薬剤だけは4千〜5千円で購入できるので今後も好きなときにホワイトニングできる。高い?安い!?