長谷部誠 (撮影:岸本勉/PICSPORT)

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W杯ブラジル大会の開催が迫ってきた。テレビ朝日「やべっちF.C.」では、ケガから復帰した日本代表キャプテン・長谷部誠にサッカー解説者・名波浩氏がインタビューを行った模様を伝えた。

ケガをした時のことを「(1月14日)スペイン合宿だったんですけど、練習試合で前半15分か20分くらいに膝に違和感あるなっていう感覚になったんです」と切り出した長谷部は、「監督に違和感あるから交代するっていう合図を出したんですけど、“違和感だったら続けろ”って言われて。次の日起きたら多少腫れてたので病院に行って。半月版に傷が入っていた」と経緯を説明した。

2月には新たな傷が見つかり、2回目の手術を行っている長谷部。この時のことについても「チームに合流してサッカーをやるようになると練習後に腫れが酷くなって、この腫れはちょっと普通じゃないと。それで水を抜いた時にドス黒い血が出てきてMRIを撮ったらまた新しい傷が入っていた」と話す。

手術後は国立スポーツ科学センター(JISS)でリハビリを行い、ここに通う他競技のアスリート達とも親交が生まれたという長谷部。リハビリ中は、同じくJISSでリハビリに励んだ内田篤人が言いだしっぺとなり、皆で食事をする機会も。こうした交流から改めて自分の置かれる環境に感謝したという。

それでも、「内田がリハビリのところで“長谷部さんがご飯連れてってくれるらしいよ”って皆に言って。“いや、いいよ・・・”って。内田はふざけたヤツですよ」と苦笑いを浮かべた長谷部は、名波氏から内田が過去のインタビューで「長谷部さんを助けたい」などと陰ながら彼をサポートしていたことを聞くと、「あの内田が」と驚きの表情を浮かべた。

また、「でも空気は読みますよ、彼は。例えば、アップとかでもアイツも出来るだけ先頭走ったりとか・・・」と、長谷部は話を続けたが、ここでも名波氏から「それがね、なぜ前にいるか。キャプテンが前にいるから、見ながらやってるらしい」と聞かされると、「アイツ大分、俺のこと好きですね」と今度は照れ笑い。おどけながらも「色々考えてくれているんですね」と感心した様子を見せたが、名波氏が「決して次に(キャプテンマークを)巻きたいとかじゃない」と言われると、そこは「絶対、巻けないと思いますよ」とキッパリ言い切った。

そんな長谷部や内田が担う右サイドは長友佑都、香川真司、遠藤保仁ら強力攻撃陣が揃う左サイドに比べると、守備機会の方が多くなりがちだ。本題に話が移ると、「右サイドの内田だったり、岡ちゃん(岡崎)だったり、(酒井)宏樹や清(清武)が出たりもするんですけど、(彼らと)話すのは“左に負けてらんねぇな”、“俺らもちょっと崩そうぜ”って。対抗意識を持ちながら話してるんですけど最終的には“俺ら、ああいうタイプじゃねーな”って」と苦々しく笑った。