チャンピオンズリーグ準決勝でアトレティコ・マドリーに1−3と敗れたチェルシーは、尾を引くことになるかもしれない。試合後、主力の一人であるMFエデン・アザールが、次のように話したのだ。

「チェルシーはサッカーをするためにつくられていない。走るためだけにつくられている。カウンターのためだけにね。アトレティコは勝利に値したい。素晴らしい試合をしたね。本当に激しいリズムだった。僕らに何が足りなかったかは分からない。リードを奪ってから、僕らは試合を手中に収めていたんだ。きっと、彼らの方が僕らより意欲的だったんだろう。悲しいね。でも、それで正しい」

「繰り返すけど、僕らはカウンターがうまい。レアル・マドリー対バイエルン・ミュンヘンのようなものだったんだ。先制してからも僕らはうまくやっていた。でも、ハーフタイムになる前に彼らがゴールを決めて、それが痛手となったんだ。僕らは後半に違いをつくれなかった。僕は一人でどうにかしなければいけないことが少なくなくて、簡単じゃなかったんだ。難しい試合だった。来年に向けての教訓となるだろう」

プレミアリーグのタイトル争いが残る中で、敗戦によるフラストレーションがあったとはいえ、アザールのコメントは多くの意味を持つかもしれない。彼は移籍するところなのだろうか? ジョゼ・モウリーニョ監督がベンチにいる限りは、そうなのかもしれない。

パリ・サンジェルマン(PSG)戦で敗れたとき、アザールはPSGのユニフォームでテレビの前に姿を見せた。そして今度は監督に反するようなコメントだ。アザールの契約は2017年までとなっている。市場価値は少なくても4000万ユーロ(約56億8000万円)。高すぎるだろうか? カタールの富豪たちにとっては、そうではないだろう。