インドで孤児院を運営する韓国人宣教師(75)が、孤児院で暮らしていた10代少女を常習的に暴行していたことが分かった。韓国の詩人リュ・シファ氏がフェイスブックに書き込んだことで明らかになった。現在、宣教師は逃走中という。複数の韓国メディアが21日、報じた。

 報道によると、インディア・タイムズは7月25日、「インド南部のバンガロールで孤児院を運営する韓国人宣教師が、少女を強姦した容疑で起訴された」と報じた。リュ氏は、フェイスブックで事件の詳細を説明した。

 事件があった孤児院は、7−15歳の少女だけを受け入れていたという。被害に遭った少女は8歳で孤児院に預けられた後、13歳から5年間に渡り暴行されていた。少女が13歳だった時、宣教師の自室で暴行されたのが始まりだった。抵抗すると孤児院から追い出すと脅迫され、為す術もないまま数年が過ぎたが、結婚したことで孤児院から抜け出すことができた。

 しかし、地元メディアが孤児院で起きていた暴行事件を報じたことで、少女は夫から家を追い出された。少女はその後、孤児院の前で記者会見を開いて真実を述べると、宣教師を警察に告発した。事件はインド人の激しい怒りを買い、地元警察署の前では連日抗議が行われた。宣教師は当初、暴行を否定していたものの、その後、姿を消した。

 現地警察は、少女が暴行されている場面を記録した動画を入手しているほか、少女のほかにも被害者がいるとみて捜査を拡大しているという。

 リュ氏は、事件へ怒りを示すと、韓国のキリスト教関係者にも非難の矛先を向けた。「インド人の怒りを買い、バンガロールに反韓感情まで起こした恥ずかしい事件について、韓国のキリスト教関係者はなんの反応もしない。無関心、無責任だ」と非難した。(編集担当:新川悠)