初めてインテルに来たとき、タリボ・ウェストは35歳だった? これが、パルチザン・ベオグラードのザルコ・ゼチェビッチ元会長による推測だ。かつてパルチザンに所属していたウェストについて、同氏はこのように話している。

「我々が彼を獲得したとき、彼は28歳だと言っていた。でも、もっと後になってから、実際は彼が40歳だったと分かったんだ。しかし、彼は良いプレーをしていた。だから、私は彼がチームにいたことを後悔していない」

つまり、ウェストは公表よりも12歳年上だったというのだ。1974年生まれではなく、1962年生まれだったという。ウェストは1977年にインテルに加入し、2シーズンプレーした。その後、ミランに移籍し、以降はダービー・カウンティ、カイザースラウテルン、パルチザン、アル・アラビ、プリマス・アーガイル、ジュリアス・バーガーと世界を渡り歩き、イランのペイカーンでもプレーした。

ウェストはそのカラフルな髪と、いくつかのひどいファウル、そしてマルチェッロ・リッピ監督との会話でサポーターの記憶に残っている選手だ。ウェストは聖書をかざしながらリッピ監督に近付き、「オレはプレーしなければいけないと神が言った」と発言。リッピ監督は「そうか、私には何も言わなかったな」と返している。