木村太郎の「韓流は工作」発言が波紋、韓国メディアは怒りのあまり誤報?

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ジャーナリストの木村太郎氏がフジテレビ系情報番組「Mr.サンデー」で、韓流は操作されているといった趣旨の発言を行い、韓国メディアが28日、「日本のジャーナリストが韓流はねつ造と発言した!」相次ぎ報じた。

問題発言があったのは、番組の「K-POPにハマる女たち 韓流男子にひかれるワケ」というコーナー。韓国メディアは以下のように報じている。

◆(以下翻訳)
木村太郎氏は番組で「韓国政府にはブランド委員会があり、K-POPをブランド化するため広告代理店を通じてユーチューブに掲載されるK-POP動画の再生数を、人為的に増やしている」と述べた。韓国政府が広告代理店にお金を渡し、動画の再生数を増やして、韓流熱風を操作しているということだ。

彼は「韓国文化を国を挙げて世界に伝えようとするのは間違っていないが、動画再生数をねつ造することは詐欺行為だ」と述べた。「毎年流行るファッションも、実はファッション業界でプロジェクトを組んで強引に流行らせているのは周知の事実」だとし、「マスコミを利用し、流行しているように大衆を洗脳することも可能だ」とも主張した。「K-POPだけでなく、日本でもAKB48などがマスコミを通じて強引に行われていることであり、一度論議される必要がある」と主張した。
◆(ここまで)

このように報じた韓国メディアだが、本当に木村氏はこの内容を発言したのだろうか。木村太郎氏の発言はユーチューブなどでも確認することができるが、放送で確認できるのは翻訳文の1段落目まで。2段落目以降の内容は、木村太郎氏が発言したシーンは確認できなかった。

では、2段目の内容はどこからきたのだろうか? 確認したところ、日本のエンタメ情報サイト「POPUP」が、木村氏の発言を受けてネット上で騒ぎとなっている様子を伝えた26日付の記事と酷似していることが判明した。

「POPUP」の記事では、「動画再生数をねつ造することは詐欺行為だ」「ファッション業界も強引に流行を流行らせている」「マスコミを利用し大衆を洗脳することも可能」「一度論議される必要がある」と記しているが、これらは記者が“自分の考え”として伝えた部分。木村太郎氏の発言ではない。

韓国メディアは、木村氏の発言に関するPOPUPの記事を読みながら、記者の考えまで木村太郎氏の発言と錯覚し、すべて木村氏の発言として伝えてしまったのだろうか。

記事では韓国ネットユーザーの反応として「なんだか笑える〜言ってれば〜ねつ造なだけだって」「ユーチューブをたくさん再生させろと国が指示?哀れだ」などといった声を伝えたほか、国家ブランド委員会イ・ジンスク事務官の「大衆文化を国家がコントロールするのは常識的にあり得ないこと」「驚いた」という反論も紹介した。


参照:[単独]日フジTV"韓国政府が韓流熱風操作"論議 - 中央日報
参照:日言論人、"韓国政府が韓流熱風ねつ造"主張'一波万波 - マイデイリー
参照:韓国政府は広告代理店を使いK-POPが人気のように工作していると木村太郎が暴露 - POPUP

(文:林由美)

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