日本時間26日、バンクーバー五輪で開催された注目の女子フィギュアスケートでは、金メダルを獲得したキム・ヨナが歴代最高得点を記録。銀メダルの浅田真央も五輪史上初となる3度のトリプルアクセル(3回転半)を成功させるなど、世界最高峰の舞台に相応しいハイレベルな争いを繰り広げた。

今回の得点を確認すると、1位のヨナが228.56点、2位の浅田が205.50点、3位のジョアニー・ロシェットが202.64点、4位の長洲未来が190.15点、5位の安藤美姫が188.86点となり、フィギュアスケートの高得点化が進む現状を如実に表す結果となった。

日本テレビ五輪キャスターを務めるトリノ五輪金メダリスト・荒川静香でさえ、トリノ時の得点は191.34点。ルールの改正等により、ジャンプ回転数の認定が以前に比べるとやや緩くなっており、エレメンツの出来栄え評価やプログラム構成点が高目となるなど、一概に比較はできないものの、今大会では4位に相当することになる。

今後も採点基準には度々変化が加えられていくことになるだろう。高得点化のみならず、こうした採点の傾向に沿った演技を求められる選手にとっては、適合性の高さも勝利を得る大きな要素になりそうだ。