ライブレポート：藤井フミヤ、10年連続武道館で“LAST COUNTDOWN”
武道館を埋め尽くした14,000人の観客の大歓声が響き渡る中、フミヤは静かにステージに登場。シルエットのまま1曲を歌い、徐々に姿を現していく演出の中で、まずは2008年10月に発売したコラボレーションアルバム「F's KITCHEN」からの「キメゼリフ」「JOIN TOGETHER」を含む6曲を披露した。
「今日は年末の忙しい中、来てくれてどうもありがとう！今日はPOP ROCKなんで、ロックメインで行きます。飛び跳ねるなりはしゃぐなり、隣に迷惑かけない程度に楽しんでください!!」と挨拶を述べると、2つ目のブロックではオープニングのパーカーから黒のジャケットへと着替え、雰囲気も新たに7曲を歌い踊る。ロッカバラードからエッジの利いたロック、ファンキーなナンバー、ハウスビートのダンスチューンまで、過去のソロアルバムの中から幅広い曲調のセットリストを披露した。
「今年53本目のライブです。カウントダウンは10年続けたということで、いい区切りということで今年で最後です。よく言うんですが、武道館は日本の真ん中にある。皇居も丸の内もすべて武道館の周辺にあって。そんな日本の真ん中でカウントダウンが出来るのは幸せです！それではカウントダウンの前にバラードを何曲か歌いたいと思います」というMCの後に用意されたのは、フミヤのシンガーとしての歌力を存分に楽しめるバラードコーナー。スケールの大きなバラードに酔いしれていると、あっという間にカウントダウンの瞬間が訪れる。フミヤの合図により客席がジェット風船を膨らませ、カウントダウンの瞬間に一斉に手を放すという恒例の演出で、紅白のジェット風船が武道館内を舞い飛ぶ中、厳かに「君が代」を斉唱。その後はアッパーな楽曲ばかりを並べ、ステージ真後ろにあたる北スタンド付近までリフターで上がって歌うサービスもあり、観客の興奮は最高潮に達した。
鳴り止まぬアンコールの拍手の中、再度ステージに登場したフミヤは、「みんながいたから25年歌うことが出来ました。これからもみんなが感動できる歌をたくさん作っていきたいと思います。一番長い人で25年、これまで一緒に人生を歩んで来れたことに感謝します！」と挨拶。改めて新鮮なアレンジで「TRUE LOVE」を披露すると、2008年5月のアニバーサリーベスト「15/25」発売時に行ったファン投票で堂々の1位となった名曲「ALIVE」へと続いていった。
そしてここで、フミヤのカウントダウンライブ恒例の乾杯の儀式が。「バンドメンバーに乾杯！スタッフに乾杯！みんなに乾杯！日本に乾杯！世界に乾杯！地球に乾杯！宇宙に乾杯！」というフミヤ流乾杯の音頭に乗せて、武道館中が一斉に乾杯する。「この宇宙が始まって地球が始まって人類が生まれて、そして2008年12月31日、僕らは一緒にいた。2009年が皆にとっていい年でありますように！」と述べると、ラストは恒例の「紙飛行機」。思い思いの紙飛行機が武道館を舞う中、紙吹雪が噴き出して感動のフィナーレを演出。鳴り止まぬ拍手と大歓声、さらなるアンコールを求める観客に向かって万歳三唱し、キメゼリフの「また一緒に遊ぼうぜ！」の一言と共に、2時間半に及ぶラストカウントダウンは大盛況の中、幕を閉じた。
・藤井フミヤ｜F-BLOOD - アーティスト情報
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