めっちゃ癒されるけど…『キャプテン・マーベル』の猫グース
 - (c)Marvel Studios 2019

写真拡大

 日本公開を迎えたマーベルスタジオ最新作『キャプテン・マーベル』において、主人公キャプテン・マーベルや若き日のニック・フューリーらに並んで、主要キャラクター扱いされている猫のグース。本編でも大活躍(?)するグースは、CGだけではなく、4匹の猫によって演じられた。

 同作の予告編に登場した時点で、そのキュートさが大きな話題を集めたグース。共同監督のアンナ・ボーデン監督は、実際の撮影では、リッゾ、アーチー、ゴンゾー、レジーという4匹の猫がグースを演じたと証言。撮影では「ダントツでレジーがスターでした」といい、実際に劇中のグースのほとんどはレジーが演じているという。

 ちなみにこのグース、原作コミックでは『スター・ウォーズ』シリーズの人気キャラクター・チューバッカの愛称でもある“チューイ”という名前だった。同シリーズとマーベルは今や同じディズニー傘下でもあり、名前の使用に問題はなかったはずだが、何故、変更されたのか。

 「原作コミックは『スター・ウォーズ』が有名になる前に誕生しているくらいですし、(90年代から見ると)かなり昔のことだと思ったんです」とボーデン監督。1990年代を舞台にした本作からすると、旧三部作の公開から時間の経っている『スター・ウォーズ』から名前をとるのは不自然だと考えたようだ。

 そこで採用されたのが、戦闘機パイロットの青春を描いた名作『トップガン』(1986)で、トム・クルーズ演じる主人公マーベリックの相棒として活躍したグースの名前。その理由についてボーデン監督は「キャプテン・マーベルの生い立ちには、空軍を連想させるものがあるんです」とヒントを明かしている。

 ちなみに、キャプテン・マーベルを演じるブリー・ラーソンは「ひどいネコアレルギー」という少し悲しい事実も。だが、予告編でもグースを“猫かわいがり”しているニック役のサミュエル・L. ジャクソンは、現場でもスタッフが驚くほど猫の扱いが上手かったということだ。果たしてグースの本編での活躍ぶりは。本作に続いて公開される『アベンジャーズ/エンドゲーム』(4月26日公開)にも登場してくれるのかも含め、気になる新キャラクターだ。(編集部・入倉功一)