映画『メリー・ポピンズ リターンズ』 ©2018 Disney Enterprises Inc.

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映画『メリー・ポピンズ リターンズ』が2019年2月1日公開。

【動画】映画『メリー・ポピンズ リターンズ』予告編

最高のミュージカルをネタバレ無しで最速レビュー。

これぞディズニー! 最高のミュージカル

『メリー・ポピンズ』は1964年に公開され、ウォルトの人生最高傑作とも言われる作品です。

『メリー・ポピンズ リターンズ』ではそのエッセンスをしっかり残しつつも現代らしい要素が加わっています。

舞台は前作から25年ほど経った大恐慌時代のロンドン。

妻と死別したマイケルは3人の子供を抱え金銭的な余裕もありません。

双子のジョンとアナベルは弟のジョージーの世話をするために大人のように振舞っていました。

そんな暗く複雑な時代に、再びメリー・ポピンズがやってきます。

今も昔もメリー・ポピンズが見せてくれるのは、大人になることで見失ってしまう想像力。

想像力の素晴らしさは前作と変わらず、今作ではより複雑な時代により分かりやすく想像力の力を見せてくれます。

メリー・ポピンズが見せる夢と魔法の世界は、まさにディズニーの真骨頂。

ディズニーらしいハッピーさが映画全体に溢れています。

音楽の美しさに心を奪われ、幸せな映像に涙する。

本稿執筆時点で映画本編を鑑賞して2日後ですが、この2日間ずっとサントラが頭の中で鳴り続けています。

『ラ・ラ・ランド』などミュージカル映画がヒットする現代に、ディズニーらしさの塊である『メリー・ポピンズ リターンズ』がどれだけ多くの人に届くのか楽しみです。

みんなの心の中にある子どもの心に届く傑作

『メリー・ポピンズ リターンズ』は『メリー・ポピンズ』の続編ですが、前作の知識がなくても特に問題ありません。

しかし、メリー・ポピンズを違う角度から見直すといった内容ではなく、メリー・ポピンズの魅力をもう一度1から再現しているということ。

メリー・ポピンズに初めて出会った感覚を再体験できます。

本作の舞台は前作と同じさくら通り17番地で、バンクス家の子供マイケルが本作では父親になっています。

凧やセント・ポール大聖堂のスノーグローブなど、前作のキーアイテムも登場。

さらに音楽の中にも前作のメロディがちらりと紛れています。

本作だけでメリー・ポピンズの魅力を描ききりながらも、前作を知っているとより重層的に楽しめます。

物語と音楽も前作とは異なりながら、どこか懐かしい作り。

2Dアニメーションの世界に飛び込むシーンなど、まさにディズニーらしいタッチのアニメーションで、これを今の時代にスクリーンで観られるだけで興奮してしまいます。

前作のバート役、ディック・ヴァン・ダイクのシーンも見逃せません。

現代にもう一度メリー・ポピンズが夢と魔法を届けてくれます。

全ての夢見る子ども、そして子どもだった大人に届ける、「これぞディズニーの夢と魔法」という作品。

必見です。

『メリー・ポピンズ リターンズ』
2019年2月1日(金)日本公開