藤澤五月【写真:Getty Images】

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注目を浴びたスキップ対決…キム・ウンジョン「藤澤はゲームの進め方も抜きん出ている」

 平昌五輪は23日、カーリング女子準決勝で日本は韓国に延長戦の末に7-8で惜敗し、決勝進出ならず。24日の3位決定戦でイギリスと銅メダルをかけて戦うことになった。日韓戦は両国で盛り上がりを見せたが、注目を集めた「メガネ先輩」こと、韓国のスキップ、キム・ウンジョンは日本のスキップ・藤澤五月に対し、「日本で一番優れたスキップだと思うほどショットが良い」と称賛したという。韓国メディアが伝えている。

「“メガネ先輩”キム・ウンジョン『日本戦に本当に勝ちたかった』」と報じたのは、地元紙「韓国日韓スポーツ」だった。記事によると、スキップのキム・ウンジョンは、予選では快進撃を見せながら唯一、日本に負けたことについて「(自分に対して)とても腹が立ったけど、次は必ず勝とうという目標ができた」と明かしたという。

 記事では、日韓戦はキム・ウンジョンと藤澤のスキップ対決を「最大の観戦ポイント」に挙げて振り返っている。「予想通り2人の選手はこの日、競技中に終始鋭いドローショットを見せた」と言及し、精度の高いショットで互いにチームを牽引したことを紹介。しかし、最後は延長戦の末、キム・ウンジョンのショットで勝負は決した。

注目を浴びたスキップ対決「日本で一番優れたスキップだと思うほどショットが良い」

 試合後はトレードマークのメガネを外し、涙を浮かべていたキム・ウンジョン。記事によると、チームの柱として名勝負を繰り広げた藤澤に対し、賛辞を送ったという。

「藤澤は私が2012年に初めて代表チームに抜擢された時から競い合ってきた選手です」と盟友関係を明かした上で「コントロールが本当に良くて、ゲームの進め方も抜きん出ている。日本で一番優れたスキップだと思うほどショットが良い」と称えたと紹介されている。

 今大会、2人は韓国国内で一気に注目の的になった。キム・ウンジョンは冷静で厳格な表情とプレースタイルから「メガネ先輩」の愛称がつき、一方で藤澤は「オルチャン(最高の顔)」の異名がつき、清純美人として韓国のネット上で検索ランク1位になるなど、プレーぶりのみならず、話題を呼んでいた。

 日本でも試合中に栄養補給する「もぐもぐタイム」が脚光を浴び、明るい雰囲気で戦う日本チームは爽やかな風をもたらした。カーリングの面白さが伝わる名勝負となった。(THE ANSWER編集部)