約50メートルを抜け出すドリブル弾をねじ込み、チームの連敗を3で止めた。写真:サッカーダイジェスト写真部

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[J1 17節]浦和レッズ 4-3 サンフレッチェ広島/7月1日/埼玉スタジアム

 関根が伝説に残るようなドリブルシュートを突き刺し、チームの連敗を3で止めた――。

 3連敗中の両チームの状態を物語るように、ミスが続く展開に。前半、浦和は興梠、武藤のゴールで2点を先取。しかし後半、広島に反撃を許し、A・ロペスの2ゴールなど3点を奪われ逆転される。

 そこから再び浦和は猛攻を開始。李、R・シルバ、ズラタンとアタッカーを次々と投入すると、ズラタンのゴールで再び3-3に。

 迎えた90+2分、槙野のボール奪取から関根が左サイドのハーフライン付近でパスを受ける。関根はそのままボールを持って広島のゴール前へ進入。次々と相手をかわし、最後はゴール前を固めるDFの千葉、水本もかわして右足を振り抜き、見事4-3とするシュートを突き刺した。

 試合後、関根は「あと一歩、あと一歩(決まらないプレー)が続いたので、最後に決まって良かった。この勝利を無駄にしないためにも、次も勝ちたい」と喜んだ。

 ペトロヴィッチ監督は試合後の記者会見で関根のゴールについて、「コメントする必要がない。ワールドクラスのゴールだ」と珍しく絶賛した。

「俺が来たから(笑)」と語った先輩の原口元気が見守るなかで見せた成長した姿。何よりも気持ちのこもった一撃だった。浦和で語り継がれるビッグプレーのひとつとなりそうだ。

 取材・文:塚越始(サッカーダイジェスト編集部)