オリオールズのザック・ブリットン【写真:Getty Images】

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今季セーブ失敗1度もなしのオリオールズ・ブリットンだが…

 今季のア・リーグのセーブ王、ザック・ブリットン投手(オリオールズ)が、来春のWBCでの米国代表入りを断ったと、地元紙「ボルティモア・サン」が報じた。

 左腕のブリットンは今季63試合に登板して2勝1敗47セーブ、防御率0.54という驚異的な成績をマーク。67イニングを投げ、74奪三振18四球だった。セーブ失敗は1度もなく、防御率0.54はシーズン65イニング以上投げた投手としては史上最高の数字。サイ・ヤング賞投票では、救援投手にもかかわらず4位に入った。

 今季のMLBで最も安定したリリーバーで、米国代表に入れば抑え候補の一人だったが、WBCには出場しないという決断を下したという。記事では、ブリットンが米国代表のリストに含まれることはないとしている。

代表入り打診も…家族との時間を優先へ

 オリオールズのダン・デュケットGMが明かしたところによると、米国代表のGMを務めるジョー・トーリ氏は最近、ブリットンに代表入りを打診してきたという。しかし、記事の中で、デュケットGMは「ザックは興味をそそられたが、辞退することを選んだ」と明かしている。

「彼は家族と一緒に時間を過ごす必要があると言った。子供が生まれたばかりで、我々と一緒にキャンプでシーズンに向けた準備を進めるよ」

 デュケットGMはこのように話したという。メジャーでは、スプリング・キャンプ中も選手個人が家を借りるなどして、“自宅”から練習に通う。家族と過ごす選手がほとんどで、子供が生まれたばかりだというブリットンは、この貴重な時間を大切にしたいようだ。

 今回のWBCはメジャーリーガーが続々と出場を表明しているが、リーグ屈指のクローザーが侍ジャパンの前に立ちはだかることはなくなった。