タイ代表監督は、「日本も初戦を落として、この試合に勝たないとまずい状況。プレッシャーがあるだろう」と揺さぶりもかけた。
 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 ハリルジャパンを迎え撃つタイ代表のキャティサック・セーナームアン監督が、日本代表にプレッシャーをかけた。
 
「明日に向けて、ほぼ100パーセントに近いコンディションができている」と切り出した前日会見の席で、「日本も初戦を落として、この試合に勝たないとまずい状況。プレッシャーがあるだろう」と揺さぶりをかけた。
 
 タイ代表は初戦でサウジアラビアに0-1で敗れて黒星スタート。UAEに敗れた日本と同じ立場だが、「勝てなかったが、サウジアラビアでは良い試合をした」と手応えは得た様子だ。
 
 さらに指揮官は「我々は日本やサウジのような強豪として勝ちを期待されていないぶん、プレッシャーがない」とチャレンジャーの強みを強調し、ジャイアントキリングを狙うとした。
 
 FIFAランキング120位のタイにとって、49位の日本は明らかな格上だが、むしろその立場を割り切って力に変え、「日本はアジアでナンバーワンのチームだけど、その相手に良い試合をすることで、ファンを喜ばせたい」としている。
 
 指揮官の謙虚な姿勢は終始変わらず、「日本は攻守ともに強く、弱点はない」ともコメント。むしろ、その低姿勢が、不気味な雰囲気を漂わせていた。