ナンシー関さんが2002年6月12日に亡くなって、今年でもう10年も経つ。もうそんなに経ったんだ。そして知らない間に、ナンシーさんの享年の40より長く生きてしまっていた。自分で書いて、びっくりしている。訃報が流れたあの日、私は住んでいた新宿の紀伊國屋書店本店の文庫売り場で店員がナンシーさんの本のコーナーを作り始めたのを見て、慌てて家に走って帰ったんだった。そしてニュースを知った。嗚呼。私は、自分ではテレビを