農場でCNFを散布している様子(写真:中越パルプ工業)国内の製紙会社を取り巻く経営環境は厳しい。印刷・新聞用紙や衛生用紙、包装用紙など、紙全体の国内生産量は、2012年の1506万トンから2022年の1127万トンへと大きく減少している。デジタル化やペーパーレス化の進展により紙需要が減り続けていることに加えて、コロナ禍によるイベント関連や販促物の印刷量減少も追い打ちをかけた。こうした中、製紙各社にとって、紙やパルプ