ドラマや映画である役で人気が出すぎてしまうと、視聴者にそのイメージが強く記憶に残ってしまい、それ以降のドラマの役に馴染めなくなってしまう。役にハマり、人気が出ることは役者冥利に尽きることかもしれないが、その後の役者人生を狂わせてしまうことにもなりかねない。そんな1人の俳優を基に描かれたのが、『仮面と生きた男』(瀬崎智文、沢村光彦/著、扶桑社/刊)だ。本書は、昭和40年代の特撮番組ブームで大人気