台北豪雨  たった24時間で1カ月分の雨量/台湾

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(台北 21日 中央社)中央気象局では前線の通過に伴い北部での豪雨に対する警戒を呼びかけているが、21日午後3時過ぎに台北市では累積降雨量が5月の1日あたりの最高を更新した。

気象局のデータによると、きょう明け方から午後3時5分までに台北測候所で観測された累積降水量は193ミリメートル。これは日本統治時代の1907(明治40)年に同測候所が開設されて以降、5月の1日あたりの最高降水量記録だった175ミリメートルを塗り替えるもの。

気象専門家は今回の一連の大雨について、台湾が梅雨の季節に入ってから前線が相次いで接近しており予測が困難だとしている。特に台北では24時間以内に344ミリメートルの降雨を記録、たった1日で5月分の雨が全て降ってしまったと表現する。

台北は過去30年間、5月の月平均総雨量は234.4ミリメートルで、142.1〜295.7ミリメートルの範囲が雨量の通常値となっている。

(蔡和穎/編集:谷口一康)