指名手配アプリいろいろ。上から「指名手配2012」、「Most Wante」、「Anoniem」、「Malaysian Most Wanted」の画面

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ニュースを見ていると、ここ数日で急に、地下鉄サリン事件の指名手配犯が捕まったり捜査が進んでいるような感じだ。5月末にNHKで、オウム真理教のドキュメンタリーが放映されたのもあって、事件に改めて注目が集まったり、目撃情報などが増えたのかもしれない。

指名手配っていうと、怖い顔が並んでてあんまり見てて気持ちのいいもんじゃないけど、目撃情報を渇望している事件はたくさんある。なぜかそれをアプリ化したのが「指名手配2012」だ。

指名手配のポスターを手軽に並べてみることができ、各ポスターを押すと事件の詳細なデータが。さらに警察ウェブサイトの該当事件へアクセス。先日捕まった菊地直子のポスターを調べると、ちゃんともう警視庁の指名手配ページからは消えている。

さらに指名手配被疑者の顔写真が次々に現れ、名前を2択で選んでいくクイズ機能付き。街ですれ違った瞬間でも「あ!この顔にピンと来た!」となるように、0.001秒単位で正解までの時間を計測。正確さとスピード両面の結果が表示され、被疑者への反射神経を鍛えてゆくのだ。必要なさそうだ。

誰がこんなの欲しがるのか解らないけど、実際インストールしてみると、なんか妙な良さがある。

懸賞金事件についても収録されている。こちらは犯人の似顔絵のみだったり、事件日時しかわからなかったり、目撃情報がなければ解決が本当に難しそうな事件が多い。懸賞金は200万円から1000万円までさまざま。事件の詳細も書かれている。

そして、古今東西の未解決事件リスト付き。1888年「切り裂きジャック」から最新の国内事件まで、ものすごい量の未解決事件リスト。各項目をタップするとウィキペディアの記事を読み込む。

さらに、これにいたっては全く必要ないんだけど、ツイッター機能。「指名手配」の文字を含むツイートをリアルタイム検索した結果を読み込む。別にどの機能もふざけている感じでは決してないが、「なんで?」と思ってしまうようなアプリ設計。でも、人々に忘れられていく未解決事件が多く、これで少しでも目撃情報が増えるならいいことじゃないかなとも思う。

海外はどうなっているだろう。いろんな国の言葉で検索すると、指名手配系のアプリが結構いろんな国にあることがわかった。

アメリカの「Most Wanted」では、FBIの指名手配トップ10と最重要テロリスト、行方不明児童のデータが入っている。指名手配には怖そうな人が多く、テロリストはターバンを巻いた人が多い。

オランダの指名手配アプリは「Anoniem」。国中に監視カメラがあるのだろうか、監視カメラの写真が多い。マレーシアの指名手配アプリ「Malaysian Most Wanted」を見てみると、日本に似ていて白黒の証明写真をコピーしたような怖いタイプ。

国によって、誘拐がやけに多かったり、薬物事件が多かったり特徴も様々。まあいろんなアプリがあるもんだなあと思いました。誰におすすめしていいかちょっとわからないですけど、興味のある方は是非!

全て無料、iPhoneなどのiOS向け。「指名手配2012」はこちら、「Most Wanted」はこちら、「Anoniem」はこちら、「Malaysian Most Wanted」はこちら。
(香山哲)